コミックマーケットを開催しているコミックマーケット準備会は、12月に開催予定で延期した「コミックマーケット99」を、東京ビッグサイトにて2021年5月2日から5日に開催する方針を発表した。
新型コロナウイルス感染症対策と東京オリンピック・パラリンピックの影響で、従来と大きく異なる開催形態となる。
すべての参加者に、健康状態の確認と検温を要請する。指定場所で検温を実施する。過去14日以内に新型コロナウイルス感染症陽性とされた場合などは入場できない。また、コミックマーケット99の開催時に「特定警戒都道府県」となっている都道府県在住者の参加、入国やビザの発給に制限がある国からの参加はできない。
「特定警戒都道府県」は、政府の新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針により定められており、緊急事態宣言が発令された4月から5月にかけては、東京都と大阪府、北海道、茨城県、埼玉県、千葉県、神奈川県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、兵庫県、福岡県が指定された。緊急事態宣言解除以降、現在まではこれらの指定も解除されている。
参加するサークルには1スペースあたり、専用通行証の発行枚数を2枚とする。緊急事態宣言の発令や政府・東京都・海上からの自粛要請などによっては開催を中止する場合がある。開催中止の場合の返金は困難な場合もあるとして、理解を求めている。
東京ビッグサイトの最大同時収容者数に制約があるため、一般参加者は事前に参加証の購入が必要。参加証の購入は事前のみとし、希望者多数で抽選となる可能性が非常に高いとしている。コスプレエリア・更衣室も設定するが、更衣室の利用人数もかなり少ない人数になる見込み。なお、参加者の負担軽減のため、青海展示棟は使用しない。
コミックマーケットでは1日約20万人の来場者があったが、今回の制約下では1日「数万人程度」の来場者の規模になると見込んでいるとしている。不安定な社会情勢を踏まえ、変更が生じる可能性も示唆しており、参加者に理解を求めている。