台風14号の影響で近畿地方と東日本の太平洋側では大雨となっており、気象庁は伊豆諸島南部(三宅村・御蔵島村)に大雨特別警報を発表した。
台風14号は10日午後3時には八丈島の西南西にあって、1時間におよそ15キロの速さで東北東へ進んでいる。台風は、暴風域を伴って東に進み、11日明け方から朝にかけて伊豆諸島南部に最も近づく見込み。その後は勢力を弱めながら次第に進路を南寄りに変え、12日夕方までには熱帯低気圧に変わる見込み。
台風の東にのびる前線の活動が活発なため、伊豆諸島付近では猛烈な雨が降っており、これまでの大雨により土砂災害の危険度が極めて高くなっている所がある。
気象庁は午後5時3分に、伊豆諸島南部、三宅島のある三宅村と御蔵島村に大雨特別警報(土砂災害)を発表した。三宅村と御蔵島村では、これまでに経験したことのないような大雨となっており、何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当する状況。
気象庁は、特別警報を発表している地域以外でも、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒するよう呼びかけている。
東日本太平洋側では、非常に強い風が吹き、西日本や東日本の太平洋側では大しけとなっている所がある。11日にかけてこの状況が続く見込みで、暴風やうねりを伴った高波に警戒が必要。