10月1日から制度運用が開始されたGo To トラベルキャンペーン 地域共通クーポン。十分な準備期間がないまま、見切り発車となった感は否めないが、実際に筆者の旅行にも地域共通クーポンが付与されたため、利用することになった。
Go To トラベルサイトの地図はアテにならない?
この地域共通クーポンの加盟店はGo To トラベル事業のウェブサイトで確認できる。しかし、実際に利用しようとしたところ、「まだ準備が出来ていない」と利用を断られることが多々あった。
実際にクーポンが利用できるかどうかはポスター・ステッカー掲示で確認できる。この青い掲示物が店頭やレジ横などにあることを確認した上で、クーポンを利用する算段をたてることを勧めたい。
紙クーポンのほうが利用できる加盟店は多い
Go To トラベル事業ウェブサイトには、全国の加盟店リストが掲載されているが、掲載されている59,580加盟店に対して、紙・電子クーポン両方が利用できる加盟店が41,080店舗。紙クーポンのみ利用できる加盟店が17,970店舗と、全体の約3分の1の店舗が電子クーポンに対応していないことがわかる。
実際に利用する際は、想像以上に紙クーポンのみしか利用できない店舗が多いと感じた。利用者は紙クーポンと電子クーポンを選ぶことはできないが、紙クーポンで地域共通クーポンが提供される旅行会社・予約サイトを選ぶことができるのであれば、選択肢が広がることは間違いない。
おすすめは鉄道会社の周遊きっぷなど
現在のところは、まだ準備不足感が否めないこの地域共通クーポン。現段階での利用のおすすめは、鉄道会社の周遊きっぷの購入代金に充当することだ。
JR西日本は、1,500円から指定エリアが2日間乗り放題になるきっぷを発売。JR四国は地域共通クーポンで4割引になるきっぷを発表した。そのほかの鉄道会社も地域共通クーポンで利用できるきっぷを発表しているか、発売中のきっぷに地域共通クーポンを利用できるように、順次対応している。
また、各鉄道会社では、ウェブサイトにて地域共通クーポンの対応状況を公表しており、事前に確実な情報を得ることができる。赴いて利用できなかったと落ち込むリスクが少ないと思われるのが特徴だ。確かに、筆者は兵庫県の神戸電鉄でクーポンを利用したが、スムーズに利用できた。
コンビニでも利用できるが、「お釣りなし」がネック
地域共通クーポンでは、多くのコンビニでも利用できる。詳細はマップなどGo To トラベル事業ホームページで確認していただきたい。
ただ、地域共通クーポンのネックは、お釣りが出ないことである。コンビニで1,000円以上の買い物をすることは余り多くがなく、複数枚利用することは難しくなるだろうから、注意が必要だ。