エアトリは、8月14日に2020年9月期第3四半期(2020年4月〜6月)の決算を発表した。11億6,700億円の純損失を計上した。
連結取扱高は669億円(前年同期比33%減)、売上収益は192億1,200万円(同18.9%増)、営業損失は11億4,700万円だった。不採算事業の縮小に伴う損失のほか、売却の検討を開始した子会社の評価損に伴う10億4,400万円の減損損失を計上したことが響いた。
変動費のコントロールのほか、役員報酬の返上や雇用調整助成金の活用による人件費の削減など、固定費の削減を継続し、今年2月と比較して55%を削減した。第4四半期以降も、人件費を毎月1.3億円程度削減するなど、月間販管費を4〜5億円程度に抑制する。
8月以降は、新規事業のライフイノベーション事業領域の収益化を見込んでおり、早期の月間黒字化を目指す。子会社3社の上場準備は継続し、グループ全体での旅行業への依存度を下げるとしている。
通期業績予想は非開示としたものの、減損損失控除前の通期営業損益は、6億円の赤字から4億円の黒字の範囲の着地を見込む。