鉄道友の会は、2020年のブルーリボン賞とローレル賞の選定車両を発表した。ブルーリボン賞には西武鉄道の001系「Laview」、ローレル賞にはJR四国の2700系が選ばれた。
ブルーリボン賞・ローレル賞は、前年に日本国内で正式に営業運転を開始した車両の中から、選考委員会が優秀と認めた車両に送られる賞。
001系「Laview」は、西武鉄道の次世代のフラッグシップトレインとして2019年3月16日にデビューした。スタイリッシュな外観デザインや、機能性とバリアフリー性の向上が図られた設備に加え、省保守性や信頼性の向上、環境負荷の低減など、現代の鉄道車両としての完成度の高さが評価された。
西武鉄道としては、5000系「レッドアロー号」が受賞した1970年以来、50年ぶり2度目のブルーリボン賞受賞となった。
また、2700系は日本の伝統意匠をアレンジした「ネオ・ジャポニズム」をデザインコンセプトとした特急型気動車で、2019年8月6日に特急「うずしお」号として営業運転を開始した。
カーブの手前で緩やかに車体を傾斜させて乗り心地を改善する「制御付自然振子システム」が新形式の車両として18年ぶりに用いられ、現在の特急車両としての技術や設備を備えていることが評価された。