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コンシェルジュと遠隔で本選び ANAグループのavatarinと二子玉川蔦屋家電が共同でイベント




avatarin(アバターイン)と二子玉川 蔦屋家電は、「avatarin store meets 二子玉川 蔦屋家電 -Book Selection-」を5月3日に開催した。



ANAホールディングスが展開していたアバター事業を分社化して4月1日に設立した、avatarinが開発した普及型コミュニケーションアバター「newme(ニューミー)」に遠隔でアクセスし、二子玉川 蔦屋家電でワークスタイル、住、アート、人文のそれぞれのコンシェルジュとともに本を選ぶというイベント。







「newme」は、高さは約150センチ、130センチ、100センチの3つの大きさで、ベースは35センチ×44センチと、およそ人間一人分。速度は時速2.9キロ、およそ1秒間に80センチ、少しゆっくり歩いているくらいの速度だ。



「newme」には、パソコンのブラウザからアクセスする。接続することを「アバターイン」と呼び、「アバター」(自分の分身となるキャラクター)が、離れた場所にある「newme」に入り込み、あたかも自分はその場にいるように動くことができるようなイメージだ。現場にある「newme」の画面には、パソコンのカメラで撮影されている顔の映像が映されている。





音声はパソコンのマイクとスピーカーを通してやり取りし、「newme」はパソコンの矢印ボタンで動かす。タイムラグはほとんど感じることがなく、上と左のボタンを両方同時に押すと、スムーズに曲がることができるなど、慣れるとスムーズに扱うことができる。カメラは「newme」の画面上と足元に設置されているほか、衝突防止装置も搭載しているという。なんとなくラジコン感覚で、操作は楽しい。カメラはズームも可能だ。








今回は、ワークスタイルコンシェルジュの中田達大さんに、「おすすめのトレンド本を教えてほしい」とリクエスト。書籍を選んでもらった。



始めた位置から数メートルほど、左右に動きながら移動し、入口近くの新刊の棚へ。書店の棚の間は、人間2人分程度の幅しかないが、二子玉川 蔦屋家電は、新型コロナウイルスの影響で休業中ということもあり、人を気にせずに操作できた。





コンシェルジュおすすめの本は、「D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略(NewsPicksパブリッシング)」。表紙のほか、カメラを通じて中身も”立ち読み感覚”で読むことができる。思いのほか解像度が良く、文字もくっきり読める。ウェブサイトで購入する場合と比べ、中身がわかり、相談しながら選べるというのは利点のように感じる。



今回は書籍を紹介するだけだったが、ウェブサイト上でシームレスに購入できるといった取り組みも進めていくという。avatarinで送付先や決済情報を登録しておくと簡単に購入できるようになるし、画面上でQRコードを提示できれば、QRコード決済による支払いも可能になるだろう。比較的操作は簡単であるものの、うまく動かせないという人のために、操作を「newme」側でできるようにしたり、人に追尾できるようにすればより利用が簡単になるはずだ。



avatarinでは、「newme」を活用して加賀市医療センターでの遠隔でのお見舞い、大分県の商店街でのショッピング体験などの取り組みを行っている。新型コロナウイルスによるライフスタイルの変化が避けられない中、ますます需要が高まることが間違いないだろう。



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