ハナツアージャパン傘下の友愛観光バスが、全営業所の従業員140人を即日解雇したことがわかった。
日韓関係の悪化や、新型コロナウイルスの感染拡大、東京オリンピック・パラリンピックの延期が要因だといい、5月から全ての営業所を休業し、現段階では2021年4月末までの休業を見込む。需要の回復が見込まれ次第の事業再開を目指すものの、再開の見通しは不明だという。
友愛観光バスは、大阪、東京、千歳、九州、沖縄の5ヶ所に事業所を置き、貸切バスやハイヤーを運行している。大型バス85台、中型バス24台、小型バス7台、マイクロバス14台の計130台を保有する。友愛観光バス本社営業所の担当者によると、3月の運行実績は1件もない状態だという。
ハナツアージャパンによると、友愛観光バスの2019年12月期実績は、売上高19億5,621万円、営業利益1億3,851万3,000円、経常利益1億2,844万5,000円。ハナツアージャパンの連結業績のうち、売上高の3割、営業利益の5割を占める。