ルフトハンザグループの各航空会社は、中国本土とイラン・テヘランへのフライトの運航を停止する。イタリア各地とソウル、香港へのフライトも減便する。
中国本土へは4月24日まで、テヘランへは4月30日まで全便の運航を見合わせる。
ミュンヘン〜香港線は3月6日から4月24日まで運休し、予約客はフランクフルトもしくはチューリッヒ経由に振り替えられる。フランクフルト・ミュンヘン〜ソウル/仁川線も3月5日から4月24日まで一部の便を運休する。運航予定の便も機材を小型化する。
影響が大きいのはイタリア路線で、オーストリア航空は3月と4月に40%、ブリュッセル航空は3月14日までに30%のフライトで運航を取りやめる。その他の航空会社も、イタリア各地を結ぶ路線で減便を行っている。
ルフトハンザグループは、2月28日にフライトの削減計画を発表しており、これらの一部となる。短中距離路線は、今後数週間で最大で25%削減され、運航を停止する長距離路線向け機材数は、13機から23機に大きく増加する。新規採用や教育プログラムは一時的に凍結するほか、従業員の無給休暇も実施する。経済的な影響はまだ不確定で、3月19日に開催予定の年次記者会見で公表する見通し。
ルフトハンザグループは、ルフトハンザ・ドイツ航空、オーストリア航空、スイス・インターナショナル・エアラインズ、ブリュッセル航空、ユーロウイングスのほか、関連会社550社から構成される。