ピーチ・アビエーションは、東京/成田〜奄美線を、きょう10月1日に開設した。統合するバニラエアの路線を引き継ぐもので、バニラエアは8月31日をもって、東京/成田〜奄美大島線の運航を終了している。
バニラエアは、東京/成田〜奄美大島線を、2014年7月1日に就航。推計で3,781便を運航し、約55万人が利用した。これまでは割高だった運賃がわずか片道8,000円からに設定したことで、需要の取り込みに成功した。2015年の国土交通政策研究所のまとめでは、首都圏と奄美大島の間の航空旅客数は1.84倍に増加したほか、若年層や外国人旅行者を多く取り込み、奄美大島観光物産協会の調査では、地元企業の約6割がバニラエアの就航効果を実感したと答え、客数や売上の増加を実感したという。これらは地元で、「バニラエア効果」とも呼ばれた。
成田空港で開かれた就航セレモニーで挨拶した、森健明取締役副社長は、「2014年にバニラエアが開設した思い入れある路線。ピーチが運航できることを喜ばしく思う。奄美群島、首都圏の方々に気軽な旅を提供していきたい。成田はピーチにとって首都圏の重要な拠点、成田でのピーチの事業を飛躍的に拡大していきたい」と意欲を述べた。
1日1便を運航し、片道の「シンプルピーチ」運賃は5,990円から39,290円とする。初便となるMM545便の乗客には、ステッカーやフライトタグ、奄美を特集したフリーペーパー「PEACH LIVE」を記念品として配布。客室乗務員らが、バニラエアで使用していた黄色いビッグハンドによるハイタッチで見送った。機材はバニラエアから改修した初号機を使用した。
これにより、ピーチの東京/成田発着路線は、札幌/千歳・大阪/関西・福岡・奄美・沖縄/那覇線の5路線に拡大した。10月27日には台北/桃園・高雄線、12月26日に石垣線を開設することで、合計8路線に倍増する。
■ダイヤ
MM545 東京/成田(13:50)〜奄美(16:35)
MM546 奄美(17:15)〜東京/成田(19:25)
⇒詳細はこちら