バニラエアは、東京/成田〜札幌/千歳・奄美大島線の2路線の運航を、きょう8月31日をもって終了した。
ピーチ・アビエーションとの統合に伴うもので、東京/成田〜札幌/千歳線はあす9月1日から、東京/成田〜奄美大島線は10月1日からそれぞれピーチ便としての運航を開始する。
東京/成田〜札幌/千歳線は2014年1月29日に就航し、これまでに350万人以上が利用した。一時は同路線を運航する航空会社として最多となる1日最大10便を運航していた。
東京/成田〜奄美大島線は2014年7月1日に就航し、これまでに50万人以上が利用した。これまでは割高だった運賃がわずか片道8,000円からに設定したことで、需要の取り込みに成功した。2015年の国土交通政策研究所のまとめでは、首都圏と奄美大島の間の航空旅客数は1.84倍に増加したほか、若年層や外国人旅行者を多く取り込み、奄美大島観光物産協会の調査では、地元企業の約6割がバニラエアの就航効果を実感したと答え、客数や売上の増加を実感したという。これらは地元で、「バニラエア効果」とも呼ばれた。
運航を終了した2路線では、乗客に記念品として、そのままだと駐機中、資料を挟むとフライト中の機体が現れるというクリアファイルやステッカーを配布した。東京/成田〜奄美大島線では、大島紬のポケットチーフを着用した。
これにより、バニラエアの運航路線は、東京/成田〜石垣・高雄・台北/桃園線と福岡〜台北/桃園線の4路線に縮小する。最終運航日は10月26日となる。
⇒詳細はこちら