国土交通省はANAウイングスに対し、業務改善勧告と運航乗務員に対する処分を行うことを明らかにした。
1月3日にANAウイングスが運航する、大阪/伊丹発宮崎行きの全日本空輸(ANA)501便に乗務予定の機長が運航規程に違反して飲酒し、乗務前のアルコール検査で陽性反応があったことから、乗員交代のため5便に遅延が発生したことによるもの。機長は副操縦士に口裏合わせを依頼して虚偽の説明を行い、隠ぺいを図ろうとしていたものの、その後の調査で飲酒を認めた。機長はANAから出向中だった。
ANAウイングスは2月22日までに再発防止策を国土交通省に報告する。機長は1年間、副操縦士は10日間、航空法第30条に基づく航空業務停止処分を行った。機長は1月16日付けで懲戒解雇処分となっているほか、ANAウイングスの泉弘毅代表取締役社長とANAの平子裕志代表取締役社長は役員報酬を1年間20%減額する。
ANAウイングスは2018年12月21日にも、国土交通省から厳重注意を受けている。
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