観光庁は、訪日外国人消費動向調査の年間速報値を発表し、2018年の訪日外国人旅行消費額が4兆5,064億円、訪日外国人1人あたりの旅行支出が133,000円となったことを明らかにした。
国・地域別の旅行消費額と構成比は、中国が1兆5,370億円(34.1%)、韓国が5,842億円13%)、台湾が5,839億円(13%)、香港が3,355億円(7.4%)、アメリカが2,890億円(6.4%)となった。以下、タイ、オーストラリア、シンガポール、ベトナム、イギリス、フランス、マレーシア、カナダ、フィリピン、インドネシア、ドイツ、イタリア、スペイン、インド、ロシアが続いた。上位5カ国・地域が73.9%を占めている。従来は消費額の調査を空港を中心として行っていたものの、短期滞在のクルーズ客の増加に伴い、2018年からクルーズ客を対象とした調査も行い、今回から反映した。従来ベースでの推計方法による場合、4兆8,000億円となるとしている。
費目別の構成比では、買物代が34.7%と最も多く、宿泊費(29.3%)、飲食費(21.7%)の順で多かった。前年より買物代の構成比が2.4%減少した一方、宿泊費と飲食費がそれぞれ1%以上増加した。
1人あたりの旅行支出を国・地域別にみると、オーストラリア(242,000円)が最も高く、次いでスペイン(237,000円)、イタリア(224,000円)の順だった。費目別では買物代(51,000円)が最も高く、次いで宿泊費(46,000円)、飲食費(34,000円)の順だった。