関西エアポートは9月6日、記者会見を開き、第2ターミナルとB滑走路を使用した暫定運用をあす7日より再開すると明らかにした。
運用開始は7日朝となる見通しで、空港と泉佐野市を結ぶ関西国際空港連絡橋を管理する西日本高速道路(NEXCO西日本)と連携し、利用者に利便性や安全性を確保できるよう努めるとした。タンカーが衝突し破損した連絡橋は片側3車線のうち、上下1車線ずつの運用となるとみられ、バスのみの通行に限るか、一般車の利用も認めるかは明らかになっていない。
第2ターミナルは国内線はピーチ、国際線はピーチと春秋航空が利用していることから、まずは2社が運航を再開する見通しで、国内線の運航から開始する。山谷佳之代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)は、「ピーチは関空を拠点とする航空会社で、整備などにも問題ないのではないかと考えている」と話した。第2ターミナルは汚水処理のポンプが故障しており、バキューム車による対応を行うほか、監視カメラが利用できないことから人による代替を行う見通し。
第1ターミナルの地下にある高圧受電設備は、6台のうち3台が故障している。うち1台は修理が可能とみられるものの、2台は海水に浸かっていることから、復旧は難しい見通し。4台が使える前提でどこまで可能かを検証するという。神戸空港や伊丹空港での受け入れは、「普通に考えれば難しい」としながらも、「緊急時なので既成概念を外して考える」とした。