政府は「観光ビジョン実現プログラム2018」を策定し、全ての新幹線において海外からのインターネット予約を可能とするための取り組みを実施すると発表した。
全国の新幹線のうち現在は九州新幹線を除くすべての新幹線について、海外からのインターネット予約が可能となっている。北海道・東北・上越・山形・秋田・北陸新幹線については、JR東日本が2008年に海外向けインターネット指定席予約サービス「JR-EAST Shinkansen Reservation」の提供を開始しており、英語・簡体中国語・繁体中国語・韓国語での予約ができる。また、東海道・山陽新幹線については、JR東海とJR西日本が2017年、「スマートEX」の訪日外国人旅行者向け英語版となるアプリ「Tokaido Sanyo Shinkansen Internet Reservation Service」を公開。6月現在、米国・オーストラリア・シンガポール・香港・マレーシア・タイ向けに提供されている。
「観光ビジョン実現プログラム2018」によれば、残る九州新幹線についても2018年度中に海外からのインターネット予約を可能とし、全ての新幹線において外国語によるインターネット予約を可能とするという。また、既に海外インターネット予約が可能な新幹線についても、対応言語や対象国・地域の拡大等利便性の向上を図る。
このほか「観光ビジョン~」には、全国の在来線特急についても海外インターネット予約を可能とする計画が盛り込まれている。今後、将来的に予約ページを共通化するための検討を開始するとともに、インターネット予約環境の一層の充実やキャッシュレス化を推進するとしている。