マレーシア航空委員会(Malaysian Aviation Commission/MAVCOM)は、エアアジアXがクアラルンプール〜福岡線に10月にも就航を計画していることを明らかにした。
2017年11月にMAVCOMは、エアアジアXに対して同路線の航空交通権を与える決定を行ったと発表しており、4月4日から権利は有効となっている。2016年12月にもエアアジアXが申請した同路線に航空交通権を与えているものの、2017年3月に取り消されている。2017年12月には、エアアジアのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)が今年3月に就航することを表明したとNNA.ASIAが報じているが実現に至っていない。
発表内容などによれば、週4便をプレミアムフラットベッド12席、エコノミークラス365席の計377席を配置したエアバスA330-300型機で運航する。就航が実現すれば、エアアジアXの日本の就航都市は、札幌/千歳、東京/羽田、大阪/関西に次いで4都市目となる。エアアジアXは、東京/成田〜クアラルンプール線の再乗り入れ、クアラルンプール〜大阪/関西〜ホノルル線のデイリー化の承認も受けている。
格安航空会社(LCC)の福岡路線は、ジェットスター・アジアが福岡〜バンコク〜シンガポール線を運航しており、2016年10月に撤退している。エアアジアグループの乗り入れは、旧エアアジア・ジャパンが2013年10月に撤退して以来となる。
マレーシア航空委員会では、需要と利用者の利益、サービスの質、マレーシアの空港や航空業界などへの影響を考慮して、航空交通権の割当を決定する。航空交通権を与えたれた航空会社が条件を遵守しなかった場合、決定を一時的に停止または取り消す権限も保有している。割り当てられた航空会社は、有効期間開始日から6ヶ月以内に、与えられた運航便数全ての運航を開始する必要があり、未使用の権利は取り消される。