アパグループは、札幌で開催される冬季アジア大会での、アパホテル客室内への書籍の設置についてコメントを発表した。
今回の報道とは関係なく、2015年4月に選手村としての宿泊について打診があった段階で、代理店を通じて口頭で該当書籍だけではなく客室内のすべての情報物の撤去の依頼があったとしており、今後、他の宿泊条件等を含め書面で正式な要請があった場合には、要請に応えるとしている。
この問題は、アパホテルが客室内に設置している、元谷外志雄代表がペンネームで執筆したコラムをまとめた書籍の一部に、南京大虐殺を否定する内容が含まれていたことを、中国人らが中国のSNSに投稿したところ、拡散、炎上したもの。アパホテルのウェブサイトは、中国からとみられるサイバー攻撃が殺到し、アクセス不能に陥った。アパホテルでは、「日本には言論の自由が保証されており、一方的な圧力によって主張を撤回するようなことは許されてはならない」と、書籍の設置を継続する意向を表明している。これに対し、中国国家観光局は、中国国内の旅行会社にアパホテルの取扱停止を求めた。
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