JR西日本は、9月から開催する「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」に合わせて山口線の新山口~津和野駅間に走る「SLやまぐち」号に使用する新製客車35系客車を6月4日、報道陣に公開した。
新製客車は、旧型客車であるマイテ49、オハ35、オハ31を復刻、時代にマッチした利便性と快適性を持ち合わせSL全盛期の懐かしさを感じることができる旅を提供できるとしている。
新製35系客車は5両編成、津和野方から5号車(スハテ35-4001)・4号車(オハ35-4001)・3号車(ナハ35-4001)・2号車(スハ35-4001)・1号車(オロテ35-4001)でグリーン車1両、普通車4両の定員245人。
グリーン車は2+1列(回転リクライニング)・2名ボックスシート・4名ボックスシート・展望室ソファを設置し、定員が23名。
普通車は4名ボックスシート、従来の旧型客車のボックス席の幅が1300ミリメートルから、新客車では1700ミリメートルに拡大し、コンセントを各ボックスに設置した。
3号車にイベントコーナー・展示スペース・販売カウンターを設置。
運転シミュレーター、機関士体験走れSL「やまぐち」号 かまたき体験ゲーム、走れSL 罐焚きかまたきゲームのほか、 SLを紹介するパネル展示を行う。
温水洗浄機能付きトイレ、5号車にバリアフリーへの対応や多目的トイレ、各車両にベビーカー置き場、現代の大きい荷物に対応した荷物棚を設置。
客車の投入と合わせて、新山口、仁保、地福、津和野の停車駅を改修する。
客車の投入と駅の改修については、デスティネーションキャンペーンを開催する9月を予定しており、今後も沿線の地元と連携して「SLやまぐち」号を起点とした山口線沿線の観光振興に取り組んでいくとしている。