クスコ史上、初の試みとなるリフトアップにチャレンジ
CUSCO
クスコ初のリフトアップとなるJB64ジムニーは、1インチアップキット、2インチアップキット、それぞれのスプリングキットが発売されている。
スプリングは4本ともバネレート、自由長が違うというこだわりを見せる。
またショックアブソーバーもダウンタイプと同様の減衰力14段階調整式を採用し、様々な走行シーンに対応してくれる。
ローダウン&リフトアップのデモカー2台を製作
4本全て違うバネレート!こだわり抜かれた足まわり
1977年にラリーショップとして創業以来、競技系パーツからストリートユーズの各種パーツを開発・販売。
製品テストの場として様々なカテゴリーのモータースポーツに参戦し、フィードバックすることで高品質かつ安全な製品を提供している『クスコ』。
そんな老舗ブランドだが、これまでジムニーに関しては足まわりぐらいのパーツしか開発していなかったという。
昨年の新型JB64Wジムニー登場に伴い、先代から見直す形で各種パーツの開発をスタートさせた。
開発されたパーツを装着するデモカーは2台。
リフトアップ
2インチリフトアップ
1インチと2インチアップを用意
1インチダウンと3インチリフトアアップという相反するスタイルの2台を製作した。
ちなみに、リフトアップに関しては、クスコの歴史で初めての開発となる車種という。
リフトアップのサスペンションキットは2種類。
1インチアップ、2インチアップのキットを展開。
1インチアップは+25〜+50㎜で車高調整でき、2インチアップは+50〜+75㎜の範囲で可能。
だから、2インチアップキットで3インチアップが実現できるのだ。
また、設定される4本のスプリングは、バネレート、自由長ともにそれぞれ違い、絶妙なセッティングが施される。
2インチアップキットには大容量バンプラバー、ロングブレーキホース、ABSハーネス移設キットが付属。
また、現在試作となるがクロスメンバーダウンブラケット、レベライザーアジャスターを用意している。
一方、1インチダウンキットは0〜-25㎜で車高調整が可能。
減衰力14段階調整式であらゆる走行シーンに合わせてセッティングできる。
またボディの剛性をアップさせるパワーブレース3種、シートレールプラス、リアトランクバープラス、リアピラーを装着する。
車高の変化で、オートレベライザー装着車はセンサー角度が変わり光軸がずれる。
純正と交換して光軸を適正化。
ヒール&トゥしやすいペダル側下部を広げた形状とポジションを最適化したステンレス鏡面仕上げのアクセルペダル。
試作となるクロスメンバーダウンブラケットはプロペラシャフトの干渉を補正するパーツ。
純正部を生かして開発。
ローダウン
1inchローダウン
カッチリとした走りを実感できる1インチダウンサスペンション
シティユースでの走りをターゲットに、カッチリとした走りを実現する1インチダウンサスペンションキット。
−25〜0mmの範囲で車高調整が可能で、前後ともにあらゆる走行シーンに対応してくれる減衰力14段階調整式。
調整がしやすい大型ダイヤル装備で、1〜14段まで均等でワイドな調整幅のツインロータリーバルブ式減衰力調整機構を採用。
補強パーツでボディ剛性アップもおまかせ
ラダーフレームのため厳密にはストラットバーではないのだが、大きな開口となるエンジンルームの補強ができる。
インタークーラーへ効率よく走行風を導くことで、吸気温度を下げてエンジンパワーを向上させる導風板。
後部座席の取り付け部に取り付けるリアトランクバープラス。
室内後方の剛性アップを図ることができる。
運転席、助手席のシートレール後部の取り付けボルトに共締めし連結。
フロアまわりの剛性を大幅にアップさせる。
シートレールプラス、リアトランクバープラスともに、競技では使えないがシートベルトアンカーを装備する。
Cピラーの上部を左右で連結させるリアピラー。
パワーブレースとしてトランク開口部の剛性を大幅にアップする。
9mm幅ワイドフェンダー&サイドステップ
ジムニーとジムニーシエラのちょうど中間に位置するようなフェンダー形状&出幅で、高い完成度を見せる。
フェンダーのみの装着も可能。
ローダウンのデモカーにはオーバーフェンダー&サイドステップが装着されている。
ABS製で純正バンパーとのマッチングもよく、そのままでも全く違和感はない。
出幅も片側9mmとなり車検対応。
一回り大きなタイヤを履きたい場合など、純正フェンダーからはみ出るのが気になる場合に重宝する。
PART LIST for JB64W
●1インチダウンサスペンションキット 12万5000円
●1インチダウンスプリングキット 4万8000円
●1インチアップサスペンションキット 12万5000円
●1インチアップスプリングキット 4万8000円
●2インチアップサスペンションキット 14万5000円
●2インチアップスプリングキット 4万9000円
●ストラットバー(タイプOS) 1万5000円
●シートレールプラス(パワーブレス) 1万7000円
●リアトランクバープラス(パワーブレス) 2万円
●リアピラー(パワーブレス) 1万2000円
●リア・スタビバー 4万5000円
●インタークーラー導風板 1万2000円
●クロスメンバーダウンブラケット 開発中
●レベライザーアジャスター 開発中
●スポーツアクセルペダル 3800円
●ワイドフェンダーセット 4万9800円
●ワイドフェンダー+ステップアップセット 6万9800円
●ブリヂストン Granvers NR 5.5J×16+25
●ブリヂストン DUELER A/T001 175/80-16(ローダウン)
M/T674 185/80-16(リフトアップ)
※価格はすべて税別
ハイパーレブ vol.235 スズキ・ジムニー No.5 2019年5月31日発売号より
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