WRC譲りのハイテク“HBS”を投入し市街地からオフロードまでしなやかな走り
TEIN
クルマにさらなるドライビングプレジャーを求めるドライバーたちのために、理想のスポーツサスペンションを追求し続けているテイン。
そのこだわりの原点にあるのは、極限域でしのぎを削り合うモータースポーツ。
過酷なラリーや耐久レースでのドライバーからの要望に高いレベルで応えるために、素材、製法レベルから徹底的に技術を磨き上げてきた。
そうして長年に渡り積み重ねてきたノウハウを、惜しみなく投入して開発されるのがテインのストリート向けスポーツサスペンション。
もちろんここで紹介するJB64ジムニー用の“ストリートアドバンスZ4″も例外ではなく、妥協や既成概念を排除して高いパフォーマンスを追求しているのだ。
開発コンセプトとして掲げられたのは、ジムニーならではのオフロード走破性能は落とすことなく、市街地走行時の乗り心地と高速走行時の安定性を向上させること。
そのために選択されたのが、テインのストリート用としては初採用となる1インチリフトアップの車高設定だ。
ショックアブソーバーはシールド構造(非分解式)のツインチューブを採用し、十分なストローク量を確保。
前後とも16段の減衰力調整機構も装備して、幅広いステージに合わせたベストなセッティングを可能にしている。
さらに注目は底付き防止のバンプラバーに代わって、ダンパー内部に組み込まれたハイドロ・バンプ・ストッパー(HBS)。
大きな入力を熱エネルギーに変換するというWRC用ショックアブソーバーで開発された技術だが、その恩恵は走ればだれでもわかるはず。
ワインディングを走ってみて感じたのは、なにしろフラットな乗り心地で、ロールやピッチングなどムダな挙動がほぼないこと。
まるでスポーツツアラーを操っているような感覚で、しなやかにコーナーを駆け抜けられたぞ。
ストローク量確保のために採用した複筒式ダンパーは、低ガス圧・低フリクションでストリートとの相性に優れる。
新機構のHBSによるフラットな乗り心地も特徴。
ダンパーはリフトアップ時にも最適なアライメント値になるように設計。
前後16段の減衰調整機構は、リモートコントローラー“EDFC”の追加で車内からも可能だ。
デモ車が装着するのは、競技用ホイール譲りのデザインを踏襲したエンケイall four(5.5J×16+20)。
タイヤは純正サイズのダンロップグラントレックAT3だ。
もちろんストリートアドバンスZ4とのマッチングは文句なしだ。
ストリートアドバンスZ4
●価格:9万1000円(税別)
●仕様:1インチリフトアップ、バネレートF:2.3K/R:2.4K、純正車高比F:+25㎜/R:+20㎜
快適性と走行安定性を高次元でバランスさせ、街乗りから高速まで幅広い対応を目指した“ストリートアドバンスZ4″。
スペーサーにより、2段階(フロント+5〜+25㎜、リヤ+5〜+20㎜)の車高設定が可能。
バネレートはフロント2.3kg/㎜、リヤ2.4kg/㎜だ。
テイン営業課広報係 石山直登
ストリートからワインディング、高速走行時のパフォーマンスだけでなく、キャンプなどのアウトドアも楽しめる走破性確保を目指して開発しました。
サスペンション一筋のテインのこだわりをぜひご自身で体感してください。
ハイパーレブ vol.235 スズキ・ジムニー No.5 2019年5月31日発売号より
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