クルマにまつわるミラーといえばルームミラーやバックミラーくらいしか思いつかないという方もいらっしゃるかもしれませんが、見渡してみると結構いろいろとあります。
今回はそんなクルマにまつわるミラーのお話。
気にしてみるといろいろある、クルマにまつわるミラー
ルームミラーやバックミラー以外にも最近ではバニティミラーなども装着されているクルマが増えているし、それ以外にも道路のカーブミラーや駐車場の安全ミラーなどもあり、クルマにまつわるミラーにはいろいろなものがある。
それぞれのミラーにはそれぞれの特徴があり、一口にミラーといってもその構造は使用されるものによって変わってくる。
わかりやすい違いは曲面率
クルマにまつわるミラーの違いでわかりやすいのが曲面率。
曲面率ってなんだか難しく聞こえますが、ミラー面が湾曲しているかどうか?
一般的に考えると家庭で使うような鏡、例えば洗面台についているようなミラーは湾曲していない。
これに対して道路に設置されているカーブミラーは湾曲している。これはどういった意味なのか?
過程にある鏡は主に人を映す事が目的。なので平面で対象を忠実映し出すことが重要で湾曲させる必要はない。
変わってカーブミラーのように車両の存在の有無を確認する目的で設置されているものは、鏡の正面から見えない位置のものを映し出す必要があるので湾曲しているのだ。
どれくらい湾曲しているかが曲面率。曲面率で見え方も違う。
カーブミラーのように自分の位置から見えない位置のものを確認しようとすると大きな湾曲が必要となる。
湾曲はRという単位で表される。
一般的な家庭用の入出庫時の安全確認ミラーなどでは400Rや600Rどが多く使われている。
ちなみに400Rであれば半径400mmの球体状のミラーから取り出したサイズと考えればよい。
なので曲面率は数字が低くなるほど湾曲はきつくなる。
当然湾曲がきつくなるほど幅広く見えるのだが取り出せるサイズは小さくなるし幅広く見える分、クルマの確認用としては距離感がつかみにくくなる。
道路に設置されているカーブミラーも、高速道路と一般道路などの違いや、場所の違いでそれぞれに適しているものが使用されているのだ。
ルームミラーなどでもゆるい湾曲があり後方をワイドに確認できるものもある。
知ってるようであまり意識していないという人も多いと思うが、ルームミラーを買い換えたり安全ミラーやカーブミラーを見るときにその距離感などを把握する上で曲面率は重要なので参考にしていただきたい。