“ドライバーモニタリングシステム”ってなんだ?
2020年以降の市場導入を目指して開発中
東京オートサロン2017 のパイオニアブースで発表の“ドライバーモニタリングシステム”。
ドライバーの眠気を早期に感知し、居眠り運転などを未然に防ぐという画期的システム。そんな夢のような機能が本当に誕生する!?
もしもの事故を回避する安全運転支援システムや、ドライバーが運転操作せずに走行する自動運転システムなど、ここ数年、革新的な技術が次々と誕生している。
その一方で、ドライバーの漫然運転に起因する自動車事故が増えており、自動運転などによって、どこか気が緩んでしまっている部分があるのかも。
他にも長距離運転からくる疲労や、睡眠不足などによる居眠り運転は、大きな事故を引き起こしかねない。
そんな状況をいち早く感知し防ぐために、パイオニアが開発中のシステムが“ドライバーモニタリングシステム”。
現在考えられているのは、心拍計測と独自の解析アルゴリズムを用いた“眠気予兆検知技術”と、振動による“覚醒レベル改善技術”を連携させたシステム。
クルマのシートやステアリングに“車載用心拍センサー”を搭載し、心拍や脈拍の変化からドライバーの状態を管理し、ドライバーが眠くなる予兆をいち早く察知。
眠気を察知した時点で、振動による刺激を与えることで、ドライバーを覚醒状態に改善させる。
これはスピーカーなどに搭載される「振動ユニット」などの、音響技術を用いての開発が進められているという。
東京オートサロン2017のパイオニアブースでは、開発段階の“ドライバーモニタリングシステム”を搭載したシミュレーターを体感できたが、シートやステアリングの振動による眠気防止はかなり有効に思えた。
今後これらの機能がどうクルマに搭載されていくのか未定な部分は多いが、ぜひとも市販化されて欲しいシステムだ。
パイオニアといえば、先進機能満載のサイバーナビで、ユーザーが驚くような機能を常に提案してきた。
それだけに、革新的システムのいち早い導入に期待せずにはいられない。
自動運転を想定したコンセプト・コックピット
ドライバーモニタリングシステムの搭載など、様々な新技術が詰め込まれた。
(写真は「2017 International CES」に出展されたものです)