80年代要素も取り込んたネオクラ仕様!!
キャッチーなプロボックス見っけ!!
ロケ現場に出向いてみると、取材車両以外にもなにやら楽しげなクルマが止まっているではないか。覗いて見ると、本日の取材原稿をお願いするライター木村さんのクルマである。商用のプロボックスをセンスよく仕上げているのに脱帽。頼み込んで取材させてもらいました。
最近プロボックスをカスタムするのが静かなブームになっているけれど、なかなかに高感度、センスよくまとめているのを多く見かける。
アウトドアブームも手伝ってか、サンドベージュやカーキ、グリーンといったアースカラーにちょいアゲ&ちょいクラシカルなデザインのホイールか敢えてスチールという、いたってシンプルだが味わい深いカスタムが主流のようだ。
なにしろ中古車が豊富だし安い。商用なので作りはチープだがタフ、そして車内が広い&車体が軽いから意外と走りもイケてる。スタイルワゴンとしてもずっと気になっていたクルマなのだ。
「オールペン前提だったので、ボディの塗装のツヤや小キズなんかは全然気にせず、とにかくヘッドライトに曇りがなくてクリアなものを基準に選びました。車両は平成26年式 走行距離71,600kmのものを35万円(車検・諸費用込み50万円)で購入」。ボディ色はヴィンテージ・ミニのエルパソベージュをイメージ。オールペンにかかった費用は50万円。外板だけでなく、ドアを開けて見える部分もすべて塗装しているところは流石だ。
ボディサイドの80年代をオマージュしたストライプのラインは、木村さんのオリジナルデザイン。カッティングシートで仕上げている。
グリルが黒なのもキリッとしててイイ感じ。そんでもって足下にはディーンクロスカントリー、車高はノーマル。ちらほらこんな仕上げ方、最近見かけます。ネオクラシカル感がたまんないね。
このプロボックス、実は岐阜のクラフトプラスというハイエースをはじめとしたインテリアパーツを製作しているメーカーのデモカーでもあるそう。それだけにインテリアもとっても良い雰囲気なのだ。
まずはラゲッジを見せてもらった。普段使いでいろいろと必要な物を積んでいるんだけれど、いちいちお洒落というか、センス良い。たとえばペール缶を使用したイスなんか座面が回転する仕組みになっていて、なかなかにアウトドアで実用的だ。
そんな普段使いの荷物を降ろして室内を見せてもらうと、商用バンの広いラゲッジを活かしたカスタムはなんともアイデア満載。
車中泊を想定していると言うことで、リアウインドウに簡単装着して目隠しするボードなんか実用的でなおかつお洒落。そして、リアシートを活用したテーブルも。室内で原稿書きなんかも出来るかも。このテーブル用のボードは室外に持ち出して、コールマンの部材と組み合わせてテーブルとして使える。
勝手にだが、このクルマで旅しながら取材して、取材先から原稿と写真を送るっていう仕事のスタイルが浮かんでしまった。木村さんならそんなスタイル、とっても似合いそう。
ヘリンボーンのウッドフロアに、天井は帆布生地で張り替え。荷室にはヘリンボーン柄のウッドテーブルも展開(そのバリエーションが実に多彩!)。なんと車外に持ち出してテーブル代わりにもなるスグレモノ。
マットレザーのクラフトプラス製シートカバー。オフホワイトのラインは帆布生地。シート裏にはポケットやベルトループも付いており携帯すら置く場所のない後席収納にも一役。
OWNER 木村隆之さん
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]