US化のチェックポイント
モノホン北米レガシィをお手本にCHECK IT UP
INSTRUCTOR
ワイハーに恋い焦がれるUS 指向のSUBARUニキMr.TAICHI
ハンドル位置だけじゃないディテールの差異を楽しむ
国内と北米仕様車のディテールを細部までチェックして勉強しちゃいましょう!!
お題目となるのは2003年にデビューしたBP型のツーリングワゴンで、レガシィ特集ではにゃんちゅうーもドライブしていたミドルスクール的立ち位置の人気モデル。
アメリカと日本の道路事情でいちばん異なるのは右と左の通行帯で、これによってアメ車はもれなく左ハンドルとなる。
ゆえに北米へ輸出される(もしくは北米で生産される)日本車も左ハンドルで製造され、その他にも道交法なりルールの違いなどの理由もあり細部のディテールに差が付けられている。
そこでマニアな方々は日米の仕様違いを洗い出し、国内仕様を北米仕様へと少しでも近づけるUSDM(アメリカ市場)カスタムに精を出す。
これとは逆にアメリカでは北米仕様を日本仕様にカスタマイズするJDMなるジャンルも存在しているのだ。
ちなみにスバル車の場合は北米パーツを輸入販売しているショップは限られているので、ネットオークションやSNSも駆使して情報収集をしながらゲットしよう。
JP LEGACY TouringWagon[BP]
全長×全幅×全高
4680×1730×1470mm
ヘッドライトからバンパー先端まで、厚みのない“ぬらりひょん”のような表情をみせるJPレガシィ。
グリル形状は横スリット基調だ。
ボディとすき間なく一体化して存在そのものを消し去っているように見受けられるルーフレール。
もちろん、機能的には無問題であーる。
この個体だけ見れば何の違和感も感じないリアバンパーなのですが、US 仕様を見ちゃうと寸詰まり感を覚えちゃうかも!?
US LEGACY Wagon[BP]
全長×全幅×全高
4793×1730×1480mm
いわゆるレガシィのツーリングワゴンといえばコレ。
最近は街中で見かける機会も減ってきたけど、見慣れた涙目フェイスのBP型だ。
北米仕様は日本仕様と比べて全長は10センチ長く、全高では10ミリほど高くなっているのだが、これは前後バンパーとルーフレールのデザインが異なることに起因している。
また、北米仕様化で定番となっている前後の燈火機もコーナーマーカーが点灯するようになっていたり、コクピットまわりではマイルや華氏での表示がアメリカを存分に感じさせてくれるのだ。
これら日米の仕様違いの中で互換性があり、スワップすることが可能なパーツは前後バンパーや燈火機、素ガラスやリアシートといったところだろう。
言わずと知れた“左”ハン
北米仕様車と言ったら左ハンドルがお約束。
それに加えてマイルや華氏など日本では馴染みない表記のオンパレード!!
ワイパーも“左”跳ね上げ
何気に気付きづらい北米モデル特有のポイントが、左ハンドルに準じたワイパーの左跳ね上げ仕様。
機能性を考えれば確かに納得。
顔付き“ワイルド”だぜぇ
国内仕様に比べて前方へ大きく伸びたバンパーだけでなく、グリルやコーナーマーカー付きのヘッドライトも異なる。
“マッチョ”なルーフレール
存在感バツグンのUSルーフレールは橋脚のようなデザインを採用しており、全高を国内仕様と比べて1センチほどカサ上げする。
透きとおった“素”ガラス
国民性の違いなのかスモーク仕立てのプライバシーガラスを優先する日本に比べ、中身も丸見えな素ガラスを用いるUS 仕様。
“猪木”ばりのリアバンパー
国内仕様と見比べて、どう考えても“しゃくれたアゴ”を彷彿させてくれる北米仕様のリアバンパー。
でも、これがUS 仕様なのだ。
パッと見マフラー“レス”
テールエンドを下に向けることでマフラーの存在感を抹消するUS 仕様。
これに準じてバンパーにも切り欠き加工を施さない。
リクライニングも“レス”
国内仕様で数段階でリクライニングできる機構が備わっているが、用途が限られるのか北米仕様では省かれてしまってまーす!!
SUBARU Style Vol.4 (2019/9/30)より
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