絶対君主のアルヴェルに肉薄できるか!?
10年越えの熟成マイチェン敢行
E52エルグランド、どう変わった!?
NISSAN/ELGRAND
日産・エルグランド
10月12日から発売が始まった新型エルグランド。その改良は、改良箇所こそ多めだが、規模やインパクトはマイナーチェンジであるがゆえ残念ながらそれほど大きくはない。「内外装のデザイン変更」「安全性能強化」、そして「グレード体系の見直し」と、見所は大きく3つに搾られる。
まずデザイン。グリルがセレナ風の細かい網目系となり、従来の横バーから一新。高級感がアップしたが、バンパー自体は継承されている。表面処理がグレードで異なり、アーバンクロムはブラッククロームで、それ以外はサテンクロームでと差別化が図られている。デザイン変更は内装でも行われ、インパネに対する木目の割合が変わり、モニターが10インチへ拡大。中央がピアノブラックとなるなど、渋さが増した。
シート表皮を変更し鮮度を高めたものの、E52の問題点として指摘される、足元が狭く前倒し方式となる3列目や、ピラー引き出し式の2列目シートベルトはさすがに改善できずと、マイチェンの限界を感じさせる部分もある。
安全装備面では2台前を走る車両を検知し、危険と判断した場合に注意を促す機能や後側方衝突防止支援、後側方車両検知警報などを標準とし、クルコンの設定速度を120㎞まで上げている。
グレードは、選択数が半分以下の12と大幅に削減。これまであった標準系「XG」が廃止され、ついに全車ハイウェイスターとなった。
機能面ではサスは当然、エンジン系にも変更はない。eパワーやプロパイロットも非搭載と、昨今の日産車を司る話題機能が複数見送られた点は、致し方なしといえ非常に残念だ。
2列目はキャプテンとベンチシートの2通り。キャプテンシートには、従来通り中折れ機能が付く。表皮は変わったが、機能性は従来型のままだ。
似ているようで違う、コクピットまわり。パネルアレンジが変わったほか、モニターが10インチへ。中央にピアノブラックの加飾パネルがおごられる。
ボディカラーも見直され、新色となる「ホワイトパール」、「ブラックパール」や2トーンを含む全5色を設定。E52にも、ついにハイインパクトな赤系(レッドパールメタリック)ボディが加わった!
エンジン | グレード | ミッション | 定員 | 価格(2WD) | 価格(4WD) |
VQ35DE | 350ハイウェイスタープレミアム | エクストロニック CVT-M6 | 7 | 505万4500円 | 535万1500円 |
350ハイウェイスター | 7 | 447万8100円 | 477万5100円 | ||
350ハイウェイスター | 8 | 447万8100円 | 477万5100円 | ||
350ハイウェイスタープレミアム アーバンクロム | 7 | 526万3500円 | 556万500円 | ||
350ハイウェイスター アーバンクロム | 7 | 468万7100円 | 498万4100円 | ||
350ハイウェイスター アーバンクロム | 8 | 468万7100円 | 498万4100円 | ||
QR25DE | 250ハイウェイスター プレミアム | 7 | 444万9500円 | 474万6500円 | |
250ハイウェイスターS | 7 | 369万4900円 | 399万1900円 | ||
250ハイウェイスターS | 8 | 369万4900円 | 399万1900円 | ||
250ハイウェイスタープレミアム アーバンクロム | 7 | 465万8500円 | 495万5500円 | ||
250ハイウェイスターS アーバンクロム | 7 | 398万900円 | 427万7900円 | ||
250ハイウェイスターS アーバンクロム | 8 | 398万900円 | 427万7900円 |
スタイルワゴン2020年11月号より
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