ハリアーとRAV4には、もう1台
海外で活躍する兄弟がいた!
TOYOTA/HIGHLANDER
トヨタ/ハイランダー
ハリアーとRAV4が兄弟車であることは良く知られているが、実はもうひとり(1台?)兄弟がいる。
北米を中心に販売されている“ハイランダー”がそれだ。
それをどうして今? かといえば、3兄弟を手がけた佐伯チーフエンジニアが「それぞれの味の作り分けを知って欲しい」という意図から、新型ハリアーの試乗会に合わせてナンバー付き車両を用意してくれたというわけである。
フロントマスクはRAV4と似ているが、よく見るとヘッドランプユニットの目尻が違う。
サイドビューも雰囲気は似ているが、ふくよかな曲面を持つ前後ホイールアーチや、5mをわずかに切る4950mmの長いボディで、明らかに別のクルマであることがわかる。
ホイールベースもRAV4より160mm長い2850㎜。
全幅も75㎜広く、1930㎜に達するが、最小回転半径は5.7mと小回りは利く。
長いボディの理由は、3列シートとするため。
2列目を2名掛けのキャプテンシートとする一方、3列目は3名掛けのベンチシートとするのが、日本製のミニバン風だ。
ただし、3列目の居住性は、身長170㎝ぐらいの人までが上限という広さだ。
北米仕様のパワーユニットは、2.5Lのハイブリッドと3.5LのV6ガソリンエンジン。
V6の型式は2GR-FKSと、アルファード&ヴェルファイアの上級モデルに搭載されるものと同じユニットとなる。
「3列シートのSUVが欲しいけど、ランクルやプラドほどの強靱さはいらない」というユーザーにはピッタリの1台だが、残念ながら、日本で正規販売される予定はないようだ。
スタイル的にはRAV4に似ているが、3列シートを採用するため全長は4950mmになる。ホイールベースは2850mmあるが、最小回転半径は5.7mと意外に小回りが利く。
インパネまわりのデザインはRAV4ともハリアーとも異なるもの。北米仕様ではセンターダッシュ上のモニターが大きく、スマホとの連携も可能なようだ。
1列目シートのデザインもRAV4やハリアーとは異なる。明るいブラウンのレザーシートは電動アジャスト機能を搭載。
2列目は、いわゆるキャプテンシートを採用した2名掛け。ハイランダーでは、ここがいちばん快適かもしれない。
3列目は、ベンチタイプの3名掛けシートとなる。座り心地はまずまずだが、身長170cm以上の人には少々狭く感じる。
7名乗車時でも453L、3列目を倒せば約1371L、2列目まで倒せば約2379Lにもなる広大なラゲッジスペースが魅力だ。
問:トヨタ自動車お客様相談センター 0800-700-7700
http://toyota.jp
スタイルワゴン2020年9月号より
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