自動車メーカー謹製カスタム #01
〝あったらいいな♪〟をカタチにした2つの個性
リアゲートを開けると無限の夢があふれ出す
ホンダ車のカスタマイズブランド、モデューロを手がけるホンダアクセスは、毎年、実力派ショップも涙目のカスタムカーを提案。今年、東京オートサロン会場に展示された車両もまた、例に漏れず高い完成度を誇っていた。その2台を改めて実車撮影!その魅力と楽しさに迫る。
HONDA ACCESS/N-WGN ROAD SIDE concept
ホンダアクセス/Nワゴン ロードサイドコンセプト
まずはロードサイドコンセプトと名付けられたN-WGN。ディンクスがデイキャンプを楽しむことを目的としたコンセプトで、目的地への快適なドライブ&目的地でのリラクゼーションを両立したパッケージが特徴だ。
2シーター化した後部座席には、ソファやシステムダイニングを搭載。
すべて専用設計のワンオフというこだわりで、ダイナーの雰囲気を演出。
ロードサイドコンセプトのキモ。後部座席を取り払い、ワンオフでシステムダイニングを組み込んだ。中央のソファは、フォールディングタイプでメイン写真のように車体側と別体の2脚に。カトラリーを収納できるボックスや簡易水回りも装備。夕暮れになれば、ゲートや吊り下げたランタンによって、ほのかなライトアップを楽しめる。
インテリアのキーカラーは、少し緑がかった濃いブルー。ウッドとの組み合わせによって、アメリカンダイナーの雰囲気に。
快適に走れるオフ車をイメージ
車高はあえて純正のままで、ユーカリプス+ブラックのツートーン塗装やショートバンパーでアゲ車風に。空力を意識したバンパーデザインやアドバンdBタイヤは、高速走行の安定性や快適性を重視した選択。ボンネットやリアゲートのゴーストペイントもポイント。
HONDA ACCESS/KACHATTO-WAGON
ホンダアクセス/カチャットワゴン
一方、ステップワゴン福祉車両をベースに仕立てたカチャットワゴン。
こちらは「親子3世代が孫のバイクレースを見に行く」をテーマに構築。
足腰が不自由な祖父の車いすを助手席に、バイクも積載できるフレキシブルなフロア&フックは、様々なカスタムにも役立ちそうなアイデアだ。
ゲートを開けるとシーンが思い浮かぶ2台のコンセプト。リアルで夢のある提案だ。
運転席以外が自由に位置を決められるようにするため、フルフラットなフロアをワンオフ。バイクや自転車などを載せるのにも役立つのだ。
自在なアレンジが可能なフロアは、車いすを助手席の位置に載せるための工夫。福祉目的以外にも、乗る人によって、使い方は無限大なのだ。
シートや車いす、バイクスタンドなどを固定するためのフックを統一規格で揃えたことで、自由に固定できるようになっている。フックの脱着もカチャッと簡単。カチャットワゴンの名前の由来だ。
スロープは福祉車両のまま。ただし、パネルをラインXで塗装。さらにアームは赤塗装、シルバー部は手バフ。
スポーティさを醸し出すスタイル
スポーティなトランポを思わせるバン風カスタム。前後バンパーは樹脂風に仕立て、ホイールは純正ホワイトで塗装した。タイヤを1サイズ大きくして、オフロードレース会場に乗り入れられるようにしたところもポイントなのだ。
問:ホンダアクセスお客様相談室 0120-663521
https://www.honda.co.jp/ACCESS/
スタイルワゴン2020年4月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]