このクルマ、カスタムするならいくらかかる?
30系アルファード編【外装編】
いま、もっともカスタム熱の高いミニバンといえば、トヨタ・アルファード。
エアロパーツやローダウンパーツ、その他内装パーツも含め、30系アルファード専用として開発されたパーツが豊富に揃っている。それだけ人気が高いという証拠であり、お気に入りのパーツを見つけ出すのは比較的簡単。
ただし、ボディサイズが大きいので、エアロパーツや内装パーツなど、そのパーツが占める面積でコストが変わってしまう(=材料費がかかる)ようなパーツは、他車に比べて高めだ。
また、ホイールに関しても、ある程度の見栄えを考えると20インチは欲しい。欲を言えば、21インチ、もっと目立ちたいなら22インチという選択肢もある。となれば、必然的にホイールの価格はもちろん、タイヤ代も高くなる。
以下、パーツ種類別に目安となるカスタム費用を紹介するので、これからカスタムしてみたいなぁという人はぜひチェックを。
ちなみに日用品や家電などと同様に、店舗での購入よりもネット通販で購入する方が比較的安い。ただし、海外製のノーブランド製品は品質的にマルとは言いがたい物も多い。とくに走りや安全に関わるようなパーツはしっかりとした物でカスタムするのがお薦め。
インチアップ(タイヤ&ホイール)
30系アルファードは、純正で16or17インチ。アルファードの車格を考えると、できれば20インチ以上のインチアップがバランス良く、望ましい。20インチはホイール、タイヤの選択肢が多く、実は比較的安く購入できる。21インチはホイール、タイヤともに選択肢は少ないが、アルファードの車格を考えると最もバランスが良い。インパクトを優先させるなら22インチもあり。しかし、タイヤの扁平がかなり薄くなるので、乗り心地は硬くなるし、運転にも注意が必要だ。
タイヤ取り付けの工賃は店にもよるが、4本で約4000円〜8000円あたり。それまで履いていたタイヤ&ホイールを処分するならば、その分の処分料4本で2000円〜4000円ほどが必要となる。
インチアップの目安コスト
タイヤ&ホイール代 | 取り付け工賃目安 | 処分費用目安 | 合計 | |
19インチ | 80000円〜 | 6000円 | 2000円 | 88000円〜 |
20インチ | 10000円〜 | 6000円 | 2000円 | 108000円〜 |
21インチ | 140000円〜 | 8000円 | 2000円 | 150000円〜 |
22インチ | 160000円〜 | 8000円 | 2000円 | 170000円〜 |
ローダウン
インチアップと同様に人気のカスタムメニュー、ローダウン。純正よりも車高を下げることで、ワイド&ローな見た目を作り出す。全高の高いアルファードにとっては、スタイリッシュに見せるためにぜひやっておきたいメニュー。インチアップしている場合、ノーマル車高のままではタイヤとフェンダーとの隙間が目立ってしまうので、なおさら手を付けたい。ローダウンするための方法は大きく3つ。装着後の車高調整はできないが、ローコストで済むのがダウンサス。ミリ単位の車高調整ができる最も人気のローダウン方法が車高調キット。ボタン操作だけで車高を自由に変えられるエアサス。それぞれにメリット、デメリットがあるので、自分の予算やクルマの使い方に合わせて選ぶのが良い。工賃はダウンサスと車高調キットが同じ程度。エアサスはエアホースの配管等があるので工賃も高い。またアライメント調整はどの手法を選んだとしても必要。
ローダウンの目安コスト
パーツ代 | 取り付け工賃目安 | アライメント測定・調整 | 合計 | |
ダウンサス | 20000円〜 | 20000円 | 20000円 | 60000円〜 |
車高調キット | 80000円〜 | 20000円 | 20000円 | 120000円〜 |
エアサス | 300000円〜 | 100000円 | 20000円 | 420000円〜 |
エアロパーツ
新たなシルエットをボディにプラスできるエアロパーツはインチアップ、ローダウンとともに人気のメニュー。エアロパーツは、純正バンパーと交換するバンパータイプ、かぶせるように装着するハーフタイプ。純正バンパー下に貼り付けるリップ(フラップ)タイプとある。バンパータイプは面積が大きな分、最も変わった感=装着感を得やすいが、パーツ代や取り付け工賃、塗装代が高くなる。基本未塗装での販売となるが、メーカーによっては、純正色塗装済みで販売している場合もあるので、その際は塗装代を抑えられる。バンパータイプの場合、外した純正バンパーの保管場所も考えておく必要がある。
エアロパーツの目安コスト
パーツ代 | 取り付け工賃目安 | 塗装代目安 | 合計 | |
バンパータイプ(F/S/R) | 150000円〜 | 50000円〜 | 60000円 | 260000円〜 |
ハーフタイプ(F/S/R) | 120000円〜 | 30000円〜 | 50000円 | 200000円〜 |
フラップタイプ(F/R) | 80000円〜 | 20000円〜 | 30000円 | 130000円〜 |
その他外装パーツ
インチアップ、ローダウン、エアロパーツ以外にも、外装には様々なカスタムパーツがある。30系アルファードユーザーに人気のパーツを中心に、パーツ代と工賃、その他必要なコストの目安を紹介しよう。これらを含めてやりたいことの合計金額を足していけば、今後必要な予算がなんとなく分かってくるはずだ。
その他外装パーツの目安コスト
パーツ代 | 取り付け工賃目安 | その他 | 合計 | |
LEDテールランプ | 80000円〜 | 10000円 | 0円 | 90000円〜 |
フロントグリル | 60000円〜 | 10000円 | 20000円(塗装代) | 90000円〜 |
リアウイング | 50000円〜 | 10000円 | 15000円(塗装代) | 75000円〜 |
4本出しマフラー | 100000円〜 | 20000円 | 0円 | 120000円〜 |
片側出しマフラー | 60000円〜 | 15000円 | 0円 | 75000円〜 |
フルラッピング | 500000円〜 | 0円 | 500000円〜 | |
オールペイント | 400000円〜 | 0円 | 400000円〜 | |
ビッグキャリパーキット | 400000円〜 | 100000円 | 0円 | 500000円〜 |
30系アルファードとは…
2015年1月に登場した3代目アルファードを、型式の一部を切り取って30系と呼ぶ。2017年12月にマイナーチェンジをしており、それを境に前期・後期と分ける。見た目的にはフロントフェイスに大きな違いがある。2019年12月に一部改良が発表されたが、外観的な変更はほぼなく、ディスプレイオーディオが標準装備された。エンジンは2.5Lガソリンと2.5Lハイブリッド、3.5Lガソリンの3タイプ。
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部_霜田奈緒]