3度のマイチェンで13年のロングセラー
50エスティマって、どんなクルマ?
I型からIV型まで、数えて3度のマイナーチェンジをしている50エスティマ。そんな50エスティマのマイナーチェンジの変遷や、魅力的なポイントなどをまとめてみました。似ているようで、実はここが違うポイントなど。各モデルごとに様々な特徴があるのが面白い!
50系エスティマ モデル変遷の歴史
I型(2006年1月〜2008年11月)
先代である、30系エスティマより受け継いだエクステリアデザインをより洗練させて進化。全てのピラーをブラックアウト化させ、ルーフが浮いているようなフローティングルーフを採用している。また、V6エンジン搭載車が当時の国産ミニバンとして初の280psを達成。
Ⅱ型(2008年12月〜2012年4月)
I型から外装のデザインを変更し、より個性的なスタイリングへ。アエラスに、本革シート採用の「レザーシートパッケージ」が採用されたのはこの型から。2.4Lモデルには「S-VSC(ステアリング協調安全制御システム)」をオプションで追加可能で、安全面も強化。
Ⅲ型(2012年5月〜2016年5月)
アエラスのみフロントデザインと前後ランプのデザインを変更。標準車もホイールデザインのみ変更された。これまでのモデルに、リア部へ装着されていたグレードバッチもこの型より廃止。2014年の一部改良後からS-VSCがガソリン全車に搭載されている。
Ⅳ型(2016年6月〜2019年10月)
フロントデザインを一新し、ヘッドライトもLED化。この型から標準グレードとV6・3.5Lエンジン搭載車が廃止。当時、トヨタ車のミニバンで初となる、ツートーン仕様のカラー設定を採用。また、安全装備である「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備。
ハイブリッドモデルもラインアップ!
超低燃費を実現した「THSⅡ」搭載!
THSⅡとは、モーターとエンジンのパワーを相乗させたハイブリッドシステムのこと。50系の兄弟車として登場したAHR20エスティマハイブリッドに搭載されるシステムは、緻密なエネルギーマネジメントにより、電気の役割を増やし、圧倒的な低燃費を実現。先代のAHR10エスティマハイブリッドで不満があった動力性能もクリアしている点もポイント。
安全性能も充実
高精度な「2種類の目」
Ⅳ型に搭載されている「トヨタセーフティセンス」は、レーザーレーダーと単眼カメラを併用することで、プリクラッシュセーフティをはじめとした先進の衝突回避システムとして機能する。
特筆すべきは、使い勝手の良いシートアレンジ!
変幻自在なシートアレンジが魅力的
乗車人数や荷物を積む際にも、フレキシブルに対応するシートアレンジを誇る、7人乗りと8人乗りをラインアップ。3列フル乗車でも足元のスペースをしっかりと確保しており、ロングドライブも苦にならない。多彩なシートアレンジを誇る秘訣は3列目を床下収納できるということ。7人乗りは最大800mmロングスライドする2列目シートや、6:4分割式の2列目シートを採用する8人乗りなど、用途に合わせて選択肢が多いのも◯。しかも、このシートアレンジは全グレード共通という、嬉しいポイントも特筆したい。
写真の通り、変幻自在なシートレイアウトにすることが可能な点が、50エスティマ最大の魅力。2列目と3列目を交互にしたトライアングルモード、8人乗りの2列目をチップアップして3列目を格納したラゲッジモード、8人乗りによる2列目・3列目を倒したフラットモードのレイアウトが可能。
グレードは2種類がラインアップ
Ⅰ型からⅢ型までには標準車とアエラス両方のグレードがある(Ⅳ型は標準グレード廃止)。わかりやすい違いはエアロデザインの違いと、タイヤ&ホイールサイズの違い。シートデザインは共通なのが驚き!
Ⅱ型標準
Ⅱ型アエラス
カスタムベースならⅡ型がオススメ
これからカスタムをしたい場合にオススメのベースとなるのはⅡ型。オススメである理由として、前型であるⅠ型と比較し、ヘッドライトをはじめとしたフロントまわりが変わり、比較的程度の良い中古車が多く出回っているのが理由だ。連載の今後に登場するアヴァンツァーレのエアサス取り付けのコンプリートプランでは、200万円台で入手することも可能だぞ。
50系エスティマの中古車相場
モデル | 中古車相場 |
---|---|
I型(2006年1月〜2008年11月) | 50万円〜120万円 |
Ⅱ型(2008年12月〜2012年4月) | 80万円〜200万円 |
Ⅲ型(2012年5月〜2016年5月) | 100万円〜300万円 |
Ⅳ型(2016年6月〜2019年10月) | 200万円〜340万円 |
※2019年10月現在、編集部調べ
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