Pick THE 50 ESTIMA
2006年に3代目エスティマとしてデビューした50エスティマ。豊富なシートアレンジが可能で、特にファミリー層に人気のあるクルマ。また、スタイルワゴンとしても、人気のドレスアップベースとして長年追いかけてきた。そんな人気車を、今回の特集では改めてクローズアップ。これをチェックして、エスティマの魅力を再確認してみよう!
エスティマの歴史を簡単に振り返ってみよう!
初代 TCR系(1990年~2000年)
型式:TCR10/11W、TCR20/21W
「天才タマゴ」というキャッチコピーを携えデビューしたエスティマ。ボディサイズがひとまわり小さいルシーダとエミーナも人気に。日本におけるミニバンブームの火付け役となった。カスタムシーンでは、アコードワゴンやエルグランド、ステップワゴン、オデッセイなど様々なベース車が人気を競い合っていた時代。TCRももちろん人気で、アメリカン、VIP、ユーロなど様々なスタイルのカスタムが流行っていた。また欧米ではプレビアの名前で売られていて、日本国内でも左ハンをカスタムしたレアな存在もいた。
2代目 30系(2000年~2006年)
型式:ACR30W/40W、MCR30W/40W、AHR10W
先代のTCR系から受け継がれた、独特の丸みを帯びたフォルムを踏襲しつつ、さらに乗用車のイメージを強めた30系。TCRは2.4ℓエンジンのみだったが、このモデルからはV6の3ℓと、直4の2.4ℓ、さらに途中からミニバン初のハイブリッドも登場。また、先代にもあったアエラスグレードが、よりエアロフォルムを強め、標準車とアエラスという棲み分けがはっきりしたのも30系から。アエラスは、カスタムシーンでも抜群の人気を誇り、多くのドレスアップユーザーに好かれたモデル。
3代目 50系(2006年~2019年)
型式:ACR50W/55W、GSR50W/55W、AHR20W
今回連載するのがこの50系。先代より踏襲されたエクステリアやV6エンジン搭載車は当時、国産ミニバン、および前輪駆動車初の280馬力を達成。広くてファミリーが使いやすいミニバンでありながら、運転することも楽しめるドライバーズミニバンとも呼ばれた。アルファードやヴェルファイアの台頭により、その人気は落ちつつあったが、走りの良さや流麗なフォルムはミニバンらしくなく、今年の10月までに2008年、2012年、2016年と3度のマイナーチェンジを行い、13年という長い期間販売され続けた。
ありがとうエスティマ30年の歴史に幕を閉じる。
様々なニュース等で話題にもなったので、ご存じとは思うが、1990年にデビューして以来、約30年の歴史を誇るエスティマがついに幕を降ろした。3代目エスティマの50系は、2019年10月をもって生産終了。ファミリー層だけでなく、ドレスアップベースとしても遺憾無く実力を発揮してきたクルマだけに、悲しいニュースでもある……。けれども、人気ミニバンだっただけに、中古車相場のタマ数は多く、実はカスタムベース車としてはこれからが面白い時期でもある。本連載は50系エスティマをイジるためのノウハウをじっくりと紹介していくのでお楽しみに!
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]