何をもって「ライター」とするか、あるいは自称していいのか?定められた基準はなく、先達ライターの線引きも「ライターという肩書きで名刺を作ればライターだ」や「ライティング一本で食っていけなければライターを名乗ってはいけない」と様々です。
さすがに名刺を作ったものの、一度も文章を発表したことのない状態でライターを名乗るのははばかられますし、何らかの副業を持っている著名ライターも多くいらっしゃいます。ここでは便宜上、「書籍やWebメディアといった商業媒体上にてライティング活動を行い、定期的に発表をしている人」と定義し、話を進めます。
これからライターを目指すならば、他の収入口も確保しておこう
自動車ライターに限らずWebメディアの隆盛により、ライターを希望する方は大変、多くなりました。需要を供給が上回れば(この場合、募集案件数を希望者数が上回れば)市場原理によりクライアント側が有利となり、報酬の低価格が進むのは避けられません。もちろん「ライターにも生活がある」と理解し、ある程度の報酬を提示してくれるクライアントもいます。しかしそういった心あるクライアントに巡り会うまでは、生き馬の目を抜く乾いた荒野を進まねばなりません。生々しいことを言いますが、これからライターを目指すならばライティング以外の収入先、あるいは切り崩せる蓄え、実家住まいといった支出を抑えられる環境が必要となります。
余談になりますが現在、一部のライターにより「低すぎる報酬の仕事は受けず、報酬の正常化を求める」といった旨の活動が広めています。けれど、なかなかうまく進んでいないのが実情のようです。