少し前まで、自動車のレビューというのは自動車ジャーナリストによるものがメインだった。 しかし今では、ボクのようなブロガーはじめ、多くの「アマチュア」が自動車のレビューを行うようになった。
しかし、自動車ジャーナリストと、アマチュアとの間には大きな差がある、とボクは考えている。
自動車ジャーナリストはプロフェッショナルである
当然のことだが、自動車ジャーナリストはプロフェッショナルだ。 自動車の評論を行い、それでお金を得ている。
だから彼ら/彼女らはアマチュアとは比較にならない自動車全般の知識があるし、経験も豊富だ。 そして、自動車のレビューにあたっては事前に「プレスキット」なるメディア向けの資料をもらい、そこで説明を受けることになるから、そのクルマについてもとても詳しい。
かつ、ドライビングスキルについても非常に高い場合が多く、サーキットなどで行われる、クルマの限界までプッシュするような試乗会にも参加しているため、極限での挙動を試すことだって可能だ。
さらには多くの試乗を行うため(なんと言ってもそれが商売だから)、「比較」についても正確に行える。
アマチュアには限界がある
それに対してボクらアマチュアはなんといっても「アマチュア」だ。 自動車メーカーから直接お呼びがかかることはないし、自動車メーカーから専用のプレゼンテーション資料をもらうこともない。
試乗コースも「特設」ではなく市街地の場合がほとんどなので、法定速度で走って終わりだ。
そして試乗できるクルマの数にも限界がある。
まず、試乗したいクルマが最寄りのディーラーに配備されるかどうかはわからないし(トヨタ・ハイラックスに試乗したいと考えているが、試乗車はどうやら限られているようで、ボクの住む地域にまでは回ってこない)、試乗車が存在していたとしても、試乗を断られる場合だってある(特に、スーパーカーの試乗は誰でも試乗ができるというわけではない)。
消費者にとって、それぞれのレビューにおけるメリットは?
だが、それでもボクはアマチュアのレビューには価値があると考えている。 なぜなら、自動車ジャーナリストが試乗を行うのは「仕事」であり、「メーカーのへの配慮(そのメーカーのクルマにダメ出しをすると、次からお呼びがかからなくなると聞いたことがある)」があるからだ。