新しい年が明け、重い腰をあげて仕事始めを迎え、早くも最初の3連休に突入…。そんな週末に開催されるイベントといえば「東京オートサロン」。業界関係者にとっては、新年を迎えての賀詞交換会的な位置づけでもあり、クルマ好きにとっては新年1発目のマスト・プログラムとして。会期こそ3日間と短いものの、もはや東京モーターショーを凌ぐ熱気と盛り上がりが感じられる一大イベントです。
かつて、東京オートサロンはチューニングカー主体のイベントだった
筆者がはじめて東京オートサロンに足を運んだのは1992年、平成4年のことでした。当時の会場は晴海。東京駅から都バスに乗り、会場へと向かいます。いまでもはっきりと覚えているのは、会場が近づくにつれ、バスと並走するクルマがチューニングカーへと変わっていく光景です。発売されたばかりのアンフィニRX-7を見掛けたときは、一斉にバスの車内がざわつきました(笑)。それもそのはず。前年の12月に発売されたばかりの新型車だったからです。
1990年代前半の東京オートサロン主役は間違いなく「国産チューニングカー」でした。やはり、スカイラインGT-R(R32型)の存在が大きかったように思います。この時代に生まれたクルマ好きの方たちの多くから「R32GT-Rの現役時代を知っているなんて羨ましい」と本気でいわれます。いまか25年後の未来の若者たちから「A90型スープラのデビュー当時のことを知っていて羨ましい!」といわれるのでしょうか。
*1993年の東京オートサロンの画像を発掘いたしました。改めて振り返ってみても熱い時代でしたね…。