ベルリンでカーシェアリングサービスを提供する新興企業のドライブ・バイ・モビリティは、ブランド名を現在の「ドライブ・バイ」から「マイルズ(Miles)」に変更する方針だ。
3人の創業者の一人であるティモ・ニューリッヒ最高経営責任者(CEO)が独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』に明らかにした。走行距離で課金するシステムを分かりやすく伝え、分単位で課金する競合企業との違いを明確にする狙いがある。
ドライブ・バイは、2016年9月にベルリンで創業したカーシェアリングサービスの新興企業。特定の地域内に配置された車両を自由に利用できるフリー・フローティング型のカーシェアリングサービスを提供している。
料金は、分単位ではなく、1キロメートルあたりの走行距離で課金するシステムを採用している。走行距離で課金するシステムでは、渋滞に巻き込まれても料金が増えない安心感があり、時間を気にしてドライバーの注意が散漫になり、事故が発生するリスクも回避することができる。また、乗用車だけでなく、引っ越しなどの用途にも対応できるようにバンも配置している。
年内にハンブルクに進出も
同社は、年内にもハンブルクでサービスを開始する方向で同市と協議している。2019年にはミュンヘンにも進出する計画。将来は、欧州の大都市への進出を視野に入れている。事業拡大に向けて現在、投資家と百万ユーロ単位の資金調達について協議している。
ベルリンでは現在、乗用車125台とバン15台を配置している。乗用車は主に、アウディの小型車「A1」とコンパクトカー「A3」を投入しているが、今後さらに車種も増やしていく方針。
従業員数は現在、15人。2017年の売上高は7ケタ台(百万ユーロ台)だった。2020年のブレークイーブンを目指している。
[提供元/FBC Business Consulting GmbH]