過日。東京都文京区の「東京ドーム」なるからくり小屋を初めて訪れた。や、東京ドーム自体にはこれまで何度も、いわゆる外タレのコンサートを観るために行ったことがある。しかし、からくり小屋の本業というか本懐である「ベースボール」をそこで観戦するのは初めてだったのだ。
そして東京ドームで野球(いわゆる都市対抗野球)観戦をしたわたしは、なぜか「オープンカー」を買いたくなったのだった。
わたしにとっては「野球場=完全屋外」だが
わたくしの趣味は「安全運転」なのだが、もうひとつの趣味として「プロ野球観戦」というのがある。や、プロ野球全体に実は特に興味がなく、地元のチームである東京ヤクルトスワローズを愛しているだけなので、正確には「趣味はスワローズの試合観戦です」と言うべきなのかもしれない。
いずれにせよスワローズというチームは、東京・青山にある明治神宮野球場、俗にいう神宮球場をホームグラウンドとしているため、わたしはそこの外野自由席を(比較的)ひんぱんに訪れている。
それゆえ、わたしにとってベースボールとは、クソ暑かったりたまに雨がダーッと降ったり、あるいは心地よい夜風が吹きはじめたなかで美しい夕焼けをほーっと見つめたりできる、「屋根のない屋外競技場」にて行われる球技である。
だがしかし。東京ドームには当然ながら固定屋根があり、壁やドアも完備されているため、試合はいわゆるひとつの密閉空間のなかで行われていた。
それはわたしが知る野球とは似て非なるものだった
そして、あまりにも「ベースボールとは屋根がない場所で観たりやったりする球技である」との刷り込みが強烈だったせいか、わたしにはそれがベースボールには見えず、何やらまったく別種のスポーツに見えたのだった。
そしてその別種の競技は、わたしにとってさほど魅力的ではなかった。おそらくだが、今後二度と東京ドームに行くことはないだろう。外タレのライブは別として。
いやもちろん、東京ドームでプレーする選手各位やそのファン、あるいは他のドーム式球場を本拠とする各球団の関連各位らを愚弄し、侮辱するつもりなど毛頭ない。それがお好きであるならば、愛しているならば、それはそれで結構なことである。空調が利くから選手もラクだろうし。
ただ、「わたし個人はあまり好きじゃないです」というだけの話だ。