自転車の道交法の運用が厳格化し、走行帯や一旦停止の違反の取り締まりも厳しくなり早や2年半、筆者の地元名古屋では昨年の10月より自転車損害賠償保険の加入が義務付けとなりました。
正直なところ、かくいう筆者も道交法における自転車および軽車両の厳密な扱いというのがよくわからない現状で、時折ロードバイクに乗ることもあるのですが、本当に車道側を走っていて大丈夫なのか、また、近所に歩道上に自転車専用レーンを設けている区間があるのですが、本当に「自転車専用」として機能しているか信用していいのか不安に思う事すらあります。
「交通法規」を遵守しなければならないのは、何も自動車に限った事ではありません。公道上を通行する以上、自転車はもちろん歩行者もその限りではないはずなのですが、道路交通法を体系的に学ぶ機会というのは、思ったより少ないのではないでしょうか。
筆者の記憶では小学生の頃、視聴覚室に集められて交通安全のビデオを見たことや、地元の警察署のお巡りさんの談話を聞いたことくらいしか記憶がありません。(ちなみにビデオで見た内容は「死角」や「内輪差」などは自分からすればとっくに子供向けの自動車書籍で知っている内容でしたが)子供のころから道路標識に興味を示す未来のクルマオタクの男の子は別として、大半の方が自動車学校に入ってからようやく道交法を体系的に学び、免許取得後もクルマを運転しているとき以外、道交法はまったくと言っていいほど意識していない…そんな感じの方も多いと思います。
全国に点在する子供のうちから交通ルールを学べる施設
子供でも早ければ未就学児でも、補助輪無しの自転車に乗れるようになるケースもありますが、自転車も軽車両であり、道路上では自動車、自動二輪車と同様「車両」準拠で扱われます。後述の職員方からも聞いたのですが「子供によっては交通法規を覚えるより先に自転車に乗れるようになってしまう」という問題もあるようです。そこで、子供に交通法規を教育するための施設は無いだろうかと思ったときに、ふと思い出したのが、今回の記事のテーマとなった「交通公園」という存在でした。