独自動車大手のBMWは12月15日、チェコ西部のソコロフに新たな走行試験場を建設すると発表した。将来の重要技術である電気駆動、デジタル化、自動運転などを試験する計画。例えば、衝突回避機能など運転支援システムを安全性の面から試験する方針。新試験場の面積は約500ヘクタールで、投資規模は数億ユーロ。数百人の雇用創出を見込んでいる。同社にとっては東欧初の開発拠点となる。
ソコロフはドイツとの国境から約40キロメートルと近く、ミュンヘンにあるBMWグループの開発事業の中核拠点である研究イノベーションセンター(FIZ)から車で約2.5時間の距離にある。
ミュンヘン近郊のアッシュハイム、フランスのミラマ、スウェーデン北部のアリエプローグにあるBMWグループの既存試験場では、これ以上業務を増やすことが難しくなっているため、同社ではドイツおよび近隣諸国で新たな試験施設の候補地を探していた。合計で82カ所を調査したという。また、ソコロフにおける交渉には2年半を費やした。新試験場は、2020年代初めに開設する計画だが、2018年初めには一部の試験業務を開始する予定。
[提供元/FBC Business Consulting GmbH]