一般的に軽自動車は普通車よりも車両本体価格が安い傾向があることに加え、税金などの優遇措置によって維持費も節約できるため、その経済性に魅力を感じて軽自動車を選ぶ、という声も耳にします。その場合、燃料費を左右する燃費性能もしっかりと確認しておかないと、車種によっては予想以上に燃料費がかかって維持費がかさんでしまうことにもなりかねません。そのため、車を選ぶ際にはカタログ燃費はもちろん、実燃費も確認しておくと安心です。
ここでは、ホンダ「N-ONE」の燃費性能についてご紹介します。
- N-ONEのWLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
グレード 駆動方式 トランスミッション カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) Original/
Original 特別仕様車 STYLE+ URBAN /
Premium2WD CVT 23.0 18.8 4WD 21.0 17.7 Premium Tourer(ターボ) 2WD 21.8 18.3 4WD 20.1 17.3 RS 2WD 21.8 18.3 6MT 21.6 17.1 - N-ONEのカタログ燃費はライバル車であるスズキ「アルトラパン」の燃費には後れを取っている
- 「オートブレーキホールド機能」や「電子制御パーキングブレーキ」といった運転のしやすさを向上させる機能を標準装備している
N-ONEの燃費の特徴
一定の燃費基準を達成している車は税金の優遇措置が受けられることもあり、今の時代の車は、特に燃費の良さをアピールしているモデルではなくても、ある程度の燃費性能を有しています。
2020年11月に登場した現行型のN-ONEも例外ではなく、現行型は特に低燃費であることを前面に押し出したモデルではありませんが、 全タイプ20.0km/L(WLTCモード)を超える燃費を実現しており、日常的に使用する車として十分な燃費性能を備えています。
また、停車時にエンジンを自動でストップして燃料の消費を抑制するアイドリングストップシステムや、スイッチを押すと車全体で燃費を優先するようエアコンやエンジンの自動制御を行うECONスイッチなど、低燃費に貢献する技術も複数搭載しています。
N-ONEのカタログ燃費
N-ONEでは、NA(自然吸気)エンジンに加え最高出力64psを発揮するターボエンジンが採用されています。なお、NAエンジンのトランスミッションはCVTのみですが、ターボエンジン搭載モデルではパドルシフト付きのCVTもしくは6MTの選択が可能です。
N-ONEのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|
Original/ Original 特別仕様車 STYLE+ URBAN / Premium | 2WD | CVT | 23.0 |
4WD | 21.0 | ||
Premium Tourer(ターボ) | 2WD | 21.8 | |
4WD | 20.1 | ||
RS | 2WD | 21.8 | |
6MT | 21.6 |
N-ONEの実燃費
N-ONEに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、N-ONEの実燃費(2023年9月8日時点)は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | 実燃費(km/L) |
---|---|---|---|
Original/ Original 特別仕様車 STYLE+ URBAN / Premium | 2WD | CVT | 18.8 |
4WD | 17.7 | ||
Premium Tourer(ターボ) | 2WD | 18.3 | |
4WD | 17.3 | ||
RS | 2WD | 18.3 | |
6MT | 17.1 |
いずれのタイプにおいても実燃費がカタログ燃費よりも悪化していることがうかがえますが、これはN-ONEに限ったことではありません。実燃費は気温などの複数の外的要因の影響を受けるため、ある程度は悪化するのが一般的といえます。N-ONEも差があるとはいえ極端な数値ではないので、許容できる範囲内といえるのではないでしょうか。
N-ONEとライバル車のカタログ燃費を比較
N-ONEはホンダらしい独自路線を行く個性派モデルで直接のライバル車となる存在は少ないのですが、ここでは比較対象としてサイズ感が似ている ダイハツ「ミラトコット」、 スズキ「アルトラパン」を取り上げてみましょう。いずれも個性が際立つおしゃれなモデルです。
ダイハツ「ミラトコット」
肩ひじ張らず、自然体でいられるようなナチュラルさをテーマにした ダイハツ「ミラトコット」。運転のしやすさにおいても定評のある1台です。
ミラトコットのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|
2WD | 22.6 |
4WD | 21.5 |
ミラトコットはNAエンジンのみの採用なので、N-ONEのNAエンジン搭載グレードの燃費と比較すると2WDはN-ONEがより良好な数値となっていますが、4WDにおいてはミラトコットの燃費に軍配が上がります。
スズキ「アルトラパン」
かわいい軽自動車といえば必ず名前が挙がると言っても過言ではない スズキ「アルトラパン」。ガソリン車でありながら優れた燃費性能を実現しているのも特徴です。
アルトラパンのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
G/L/X | 2WD | 26.2 |
4WD | 24.6 |
N-ONEとアルトラパンの燃費を比較すると、アルトラパンがより低燃費を実現していることがわかります。
N-ONEの走行性能&乗り心地
現行型のN-ONEは、高速道路や急なカーブでもしっかりと支えてくれる強靭さと軽さを兼ね備えたボディによって、軽快で快適、さらに揺れの少ない安定したドライブが楽しめるのが魅力です。
また、停止中にブレーキから足を離しても停車状態を維持してくれる 「オートブレーキホールド機能」やスイッチ操作で作動する「電子制御パーキングブレーキ」など、運転がしやすいようにサポートしてくれる機能が多数搭載されているのもN-ONEの特徴のひとつといえるでしょう。
モータージャーナリスト・岡崎五朗さんの試乗記でN-ONEの走行性能を詳しくチェック!
燃費が良く、乗りやすいN-ONE
N-ONEの燃費は、日常的に使用する車としては十分な数値といえるでしょう。運転のしやすさを向上させる機能も搭載されているため、誰でも安心して快適に運転を楽しめるのも魅力です。
車選びの際には必ず燃費を確認し、自分が納得のできる燃費性能を持つ1台を選びましょう。
よくある質問
Q1:N-ONEのカタログ燃費はどのくらい?
A:N-ONEでは、NAエンジンとターボエンジンの2種類のエンジンを採用しています。組み合わされるトランスミッションはNAエンジンにCVT、ターボエンジンにCVT+パドルシフトに加え6MTの設定があります。WLTCモードカタログ燃費は、NAエンジン2WD車が23.0km/L、4WD車が21.0km/L、ターボエンジン2WD車が21.6~21.8km/L、4WD車が20.1km/Lです。
Q2:N-ONEの走行性能や乗り心地は?
A:N-ONEでは強靭さと軽さを兼ね備えたボディによって、軽快で快適、さらに揺れの少ない安定した走りを実現しています。また、停止中にブレーキから足を離しても停車状態をキープしてくれる「オートブレーキホールド機能」や指先で操作できる「電子制御パーキングブレーキ」など、運転をしやすくする最新の装備も複数搭載されているのがポイントです。
※この記事は2023年9月時点の情報で制作しています