1ヵ月から1年程度車が必要なときの選択肢として、短期のカーリースがあります。短期カーリースにはどのようなサービスがあり、どのくらいの費用がかかるのか、比較してご紹介します。
また、カーリースのお試し利用として短期リースを検討している方におすすめのサービスや、長期のレンタカーとは何が違うのか、マンスリーレンタカーより短期リースのほうがいいのか、についても解説します。
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- 短期カーリースは中古車がメインで1ヵ月から利用できる
- 短期カーリースでは軽自動車が月20,000円程度、ミニバンが月40,000円程度で借りられる
- 数ヵ月ならマンスリーレンタカー、1年以上なら新車に乗れる中・長期カーリースのほうがお得になる場合も
短期カーリースにはどんなサービスがある?
一般的に「短期カーリース」とは、1ヵ月以上2~3年程度までの期間、車を借りられるサービスのことを言います。
ただしひと口に短期のカーリースといっても、大きく2つに分けられます。
●中古車を貸し出し、おもに利用期間が1ヵ月~1年程度の方向け
●新車を貸し出し、おもに利用期間が2~3年程度の方向け
前者は長期のレンタカーをより安く提供できるように始まったサービスで、後者はカーリースを短期でも手軽に使えるようにしたサービス、という印象です。
具体的にどんなサービスがあるのか、次項で見ていきましょう。
1ヵ月から使える短期カーリース
今利用できる短期リースサービス3社を表にまとめました。3社は、料金が明確である、広いエリアに対応しているなど編集部独自の基準でピックアップしています。
いずれのサービスも以下の点は共通しています。
●月額料金に税金などの法定費用が含まれているので利用者が支払う必要はない
●未成年である場合など、連帯保証人が必要なケースがある
●自動車保険(任意保険)への加入が必須
〈1ヵ月から使える短期カーリース〉
対応エリア | サービス名 | 借りられる期間 | 借りられる車 | 1ヵ月の料金例 | 初期費用 | オプションの料金 | 契約から納車までの期間 | 走行距離(1ヵ月あたり) | 支払方法 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全国 | ニコリース | 1ヵ月~ | 中古車 | 軽 29,000円~ コンパクト 34,100円~ ミニバン・軽貨物 39,600円~ | ・車両準備費用として1ヵ月分の料金 ・契約店舗から遠い場合は遠方加算金22,000円~ ・ー括前納の場合は車両敷金50,000円(返金あり) | カーナビ、ETC:オプションだが詳細不明 スタッドレスタイヤ:車種により料金が異なる | 最短5日 | 1,500km/月 ※超過の場合は5円/kmで精算 | クレジッドカード月払いまたは全額一括(前納) |
関東全域 | ニチゴカーリース | 1ヵ月~ ※普通車の場合は3ヵ月~ | 中古車 | 軽 16,500円~ コンパクト 30,000円~ ミニバン 40,000円~ ※車両タイプとランクによって異なる | ・預かり金(返金あり)として軽10,000円、普通車15,000円 ・遠方で登録する場合は圏外登録費用として、軽11,000円、普通車16,500円 | カーナビ、ドラレコ:オプションだが詳細不明 ETC取付け:6,600円~ スタッドレスタイヤ:月額2,200円~ キャリア:月額1,100円 | 3~10営業日 | 2,000km/月 ※超過の場合は11円/kmで精算 ※無制限にするオプションプランも(月額5,000円) | 全額一括または月払い ※埼玉店と千葉店のみクレジットカード可 |
北海道・宮城・山形・福島・岐阜・静岡・愛知・三重・沖縄 | リボーン・カーリース | 1ヵ月~ | 中古車 | 軽16,500円~ コンパクト(ノート) 27,500円 ミニバン(シエンタ) 23,100円 | ・初回手数料として軽16,500円、普通車24,200円 | カーナビ、ETC、ドラレコ、スタッドレスタイヤ:いずれもオプションだが店舗により異なる | 1~2週間 | なし | 店舗による |
※2024年5月31日時点の情報です
ニコリース
出典:ニコリース
全国展開している「ニコリース」は、1ヵ月単位でリースでき、軽自動車、コンパクトカー、セダン、ミニバン、軽バン、軽トラックなど、豊富な車種を取り揃えています。
初期費用として、1ヵ月分の料金と車両敷金50,000円が必要です。ただし車両敷金は車を返した際に問題がなければ返金されます。中途解約の場合、未使用分の料金と保証金は返金されますが、解約金として1ヵ月分の料金が発生します。
ただし、クレジットカード払いであれば、車両敷金は不要なうえに中途解約金もありません。
車庫証明の取得代行は16,500円で依頼でき、自動車保険(任意保険)の提案もしてもらえるので、忙しい方や手間をかけたくない方には使いやすいサービスといえます。車の受け取りは原則店舗となっていますが、指定場所への納車を依頼するなら1kmあたり660円となっています。
ニコリースで軽自動車をリースした場合の、期間別の料金シミュレーションはこのようになります。
合計金額 ※初期費用29,000円を含む | |
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1ヵ月借りた場合 | 58,000円 |
2ヵ月借りた場合 | 87,000円 |
3ヵ月借りた場合 | 116,000円 |
6ヵ月借りた場合 | 203,000円 |
1年借りた場合 | 377,000円 |
ニチゴカーリース
出典:ニチゴカーリース
「ニチゴカーリース」は軽自動車なら最短1ヵ月から、普通車なら最短3ヵ月から利用できます。東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬を対象とするサービスですが、その他の地域についても相談できます。
料金は車種とランクによって異なり、一部のランクの車両は利用者が車を選べるという特徴があります。なお、全車禁煙となっています。
車は店舗で借りるのが基本となっていますが、指定の場所への納車や引き取りをそれぞれ5,500円から依頼できます。月に2,500km以上走る方は、月額5,000円で走行距離を無制限にできるオプションが便利です。また、事業用ナンバーの代行申請も11,000円で依頼できます。
ニチゴカーリースで軽自動車をリースした場合の、期間別の料金シミュレーションはこのようになります。
合計金額 | |
---|---|
1ヵ月借りた場合 | 16,500円 |
2ヵ月借りた場合 | 33,000円 |
3ヵ月借りた場合 | 49,500円 |
6ヵ月借りた場合 | 99,000円 |
1年借りた場合 | 198,000円 |
リボーン・カーリース
出典:リボーン・カーリース
「リボーン・カーリース」は、山形県酒田市にあるリース会社ですが、北海道、東北地方、東海地方、沖縄など広く加盟店を持っています。
利用の手順は、ホームページの「探す」というページから利用したいエリアの店舗を選択し、車を選んで問い合わせる、という流れになります。どのような車をいくらで借りられるのかも、この流れで確認できます。
車は3タイプに分かれていて、コストパフォーマンス重視なら「安心」タイプ、年式や装備にこだわりがあるなら「快適」タイプ、ビジネスユースなら「満足」タイプ、と設定されています。車に詳しくない方でも選びやすいサービスといえるでしょう。
車検レベル以上の整備点検と清掃・除菌を行ったうえで納車される「安心・安全のリボーン保証」も魅力。原則、車の受け渡しは店舗ですが、指定の場所への納車も有料で依頼できます。
リボーン・カーリースで軽自動車をリースした場合の、期間別の料金シミュレーションはこのようになります。
合計金額 ※初回手数料16,500円を含む | |
---|---|
1ヵ月借りた場合 | 33,000円 |
2ヵ月借りた場合 | 49,500円 |
3ヵ月借りた場合 | 66,000円 |
6ヵ月借りた場合 | 115,500円 |
1年借りた場合 | 214,500円 |
1年から使える短期カーリース
最短利用期間が1年から、というリースサービスはたくさんありますが、車が必要な期間が1~3年程度であるのに、最長9年以上などの設定になっているリースサービスを選ぶと、割高になってしまいます。
1年程度借りたい場合は、先程ご紹介したような1ヵ月から借りられる中古車リースを利用するのがいいでしょう。
2~3年程度の場合は、数年だけのプランがあるリースサービスを選びましょう。そうしたカーリースであれば、手頃な料金で新車を借りられます。
詳しくはこちらの記事「3年契約のカーリースはお得?それとも損?メリット・デメリットを徹底解説」をご覧ください。
短期カーリースの上手な使い方と注意点
短期のカーリースを利用する際に気を付けたいことや、上手な使い方をまとめました。
長期で使うと割高になる
先にご紹介したような1ヵ月単位の短期リースを長期で借りると、割高になることに注意しましょう。1ヵ月単位のリースを半年から1年以上利用すると、月あたりの費用は新車の数年のリースを借りたほうが安いということも。
先程の試算では、ニコリースで中古の軽自動車を1年間借りると377,000円でした。例えば、定額カルモくんの「カルモスリー」は3年の設定しかできませんが、スズキ「ジムニー」が月額22,660円です。1年分に相当する費用は271,920円で済むのです。※2024年6月時点の料金です
もちろん、こうした2年や3年の新車リースは基本的に中途解約できません。ですから車の利用期間が数年になってもよい場合についてのみ、比較検討するといいでしょう。
車にこだわるなら中古より新車リースを
1ヵ月から借りられる短期カーリースは基本的に中古車になります。車の年式や走行距離、装備などは車両ごとに異なります。また、借りたい車のタイプは指定できても、どの車両かまでは選べない、ということも多いです。もし車の仕様や装備にこだわりがあるなら、新車リースを検討しましょう。
カーリースの「お試し利用」なら2~3年プランがいい
近年、マイカーを持つ方法としてカーリースを利用する方が増えました。そこで「自分に合った手段なのかわからないからトライアル的に利用してみたい」という方もいるでしょう。そうした、いわばカーリースのお試し利用を考えているなら、2~3年利用できる新車リースがおすすめです。
なぜなら、こうしたサービスは初期費用や月々の負担を抑えつつ、マイカーの購入に代わる手段としてサービス設計されているからです。
逆に1ヵ月単位の中古車を利用する短期リースは、数ヵ月から1年程度、臨時の車があればよいというときには便利ですが、マイカーに求めるような車の選択肢はありません。
車を買うかリースか検討するためにリースを試すなら、3年程度の新車リースがいいでしょう。おすすめのサービスはこちらです。
基本の利用料のほかに必要なお金がある
短期カーリースを利用する際、車の料金のほかに必要となるお金があるので知っておきましょう。
●自動車保険料(任意保険料)
短期カーリースの多くが、自動車保険(任意保険)に加入することを利用条件にしています。カーリース会社で加入できることもあるので相談してみましょう。
●保証金・預かり金
初期費用として保証金(預かり金・敷金とも)を求められるのが一般的で、金額は10,000~30,000円程度です。おもに車の原状回復費、つまり清掃や修理費用にあてられ、契約満了時に精算されます。
なお、長期のカーリースでは保証金などの初期費用は必要ありません。
●オプション料金
ETC車載器やスタッドレスタイヤなどはオプションとして別途費用がかかるのが一般的です。費用の目安は冒頭の比較表をご覧ください。
●走行距離制限の超過分
リース車では月あたりに走行できる距離が決まっていることが多く、1ヵ月あたり1,500~2,000km程度が一般的です。それを超過した分については、車の返却時に1kmあたり5~11円程度で精算します。
●車庫証明の取得代行費用
カーリースを利用する際には車庫証明を提出する必要があります。利用者本人が準備するのではなく、カーリース業者に代行してもらうなら、15,000円程度の費用がかかります。
数ヵ月でいいならマンスリーなど長期レンタカーもあり
1~3ヵ月程度の期間なら、短期カーリースを利用するよりマンスリーレンタカーを利用したほうが安く済むこともあります。また、マンスリーレンタカーなら、車庫証明の取得や自動車保険(任意保険)への加入の必要がないので、手軽です。
詳しくはこちらの記事「マンスリーレンタカーのおすすめ12選!料金比較や類似サービスとの違いも解説」をご参照ください。総額での費用比較も掲載しています。
利用期間3年のおすすめ短期カーリース
「話題のカーリースってどうなの?」
「短期間だけ試してみたい」
「本当は短期でも中古車より新車に乗りたい」
というご希望があるなら、定額カルモくんの「カルモスリー」がおすすめです。
カルモスリーは3年間だけ新車を借りて返す、という非常にシンプルなリースサービス。初期費用は不要で、最初から月額料金のみです。
料金例はこのようになっています。※2024年6月時点の料金です
●スズキ「ジムニー」 月額22,600円~(3年の総額815,760円~)
●ホンダ「N-BOX」 月額35,530円~(3年の総額1,279,080円~)
●トヨタ「ハリアー」 月額69,300円~(3年の総額2,944,800円~)
もちろんリースなので月額料金に各種税金や自賠責保険が含まれています。取扱車種や詳しい情報は下のバナーからご確認ください。
「とにかく月々安くて初期費用なしなら、長期リースでもいい」
という場合は…
定額カルモくんには最長11年まで借りられる長期リースサービスがあり、こちらの長期プランを利用すると月額はもっと抑えられます。
例えばジムニーは月額 20,850 円~、N-BOXは月額 19,750 円~、ハリアーは月額 40,100 円~。もちろん初期費用・ボーナス払い・頭金いずれも不要で、国産の全車種・全グレードから選べます。
なお、カーリースの利用には審査があります。定額カルモくんの「カルモスリー」や長期プランを検討するなら、事前に「お試し審査」を受けてみるのもおすすめです。お試し審査を受けると、最短翌営業日には、利用できるかどうかがわかります。審査に通っても契約にはなりませんので、お気軽にどうぞ。
よくある質問
Q1:短期カーリースってどういうサービス?
A:1ヵ月から1年程度の短い期間、車を貸し出すサービスで、主に中古車リースです。初期費用として1ヵ月分の料金または1~3万円程度が必要なことが多いです。数年にわたって借りたいときは、新車を貸し出すリースサービスの2年や3年プランがおすすめです。
Q2:短期カーリースのデメリットはや注意点は?
A:中長期のリースサービスと比較すると、中古車になること、希望に合う車がない場合があること、初期費用がかかることが挙げられます。長期レンタカーと比較すると、自動車保険(任意保険)に自分で加入する、車庫証明が必要、といった手間がかかります。
Q3:短期カーリースと長期レンタカー、どちらがいい?
A:比較するサービスによりますが、1ヵ月~数ヵ月なら長期レンタカー、つまりマンスリーレンタカーのほうが安く済むことがあります。またレンタカーなら自動車保険や車庫証明の手間が要りません。一方、数ヵ月を超えると短期リースのほうがトータルで安く抑えられることが多いです。
※この記事は2024年5月時点の情報で制作しています