衝突被害軽減ブレーキをはじめとする、事故の危険を減らしてくれる予防安全技術や、ドライバーの運転負荷を減らしてくれる運転支援技術などは、新しい車ほど充実している傾向があります。2023年12月にデビューした現行型スズキ「スイフト」においても、さまざまな最新鋭の安全装備を搭載しての登場となりました。
ここでは、スイフトの安全性能について詳しくご紹介します。
- スイフトは最新の「スズキ セーフティ サポート」を標準装備
- 「デュアルセンサーブレーキサポートII」は交差点の衝突被害軽減にも対応
- 「アダプティブクルーズコントロール」はカーブ速度抑制機能や車線変更時の補助機能も搭載
スイフトの安全性能の特徴
2023年12月に登場した現行型のスイフトは、全車にスズキの予防安全技術である「スズキ セーフティ サポート」の最新バージョンを搭載しています。
ミリ波レーダーの追加によって衝突被害軽減ブレーキは先代モデルよりも検知対象を拡大したことに加え、より幅広いシーンでの衝突被害軽減を可能にしました。そのほかにも複数の新機能を採用し、より安全性を高めています。
スイフトの「スズキ セーフティ サポート」に含まれる先進安全技術
「スズキ セーフティ サポート」は、車種によって含まれる内容が異なります。ここでは、スイフトの「スズキ セーフティ サポート」に搭載される先進安全技術について見ていきましょう。
デュアルセンサーブレーキサポートII
低速時ブレーキサポート(前進・後退)/誤発進抑制機能・後方誤発進抑制機能
アダプティブクルーズコントロール
車線維持支援機能
車線逸脱警報機能/車線逸脱抑制機能
発進お知らせ機能
標識認識機能
ブラインドスポットモニター(車線変更サポート付き)
リヤクロストラフィックアラート
デュアルセンサーブレーキサポートII
対象を検知し、衝突の危険があるとシステムが判断した場合は、警告やブレーキアシストを経てブレーキ制御を行い、衝突の回避や衝突被害の軽減をサポートします。
現行型では車両と歩行者に加え、自転車や自動二輪車も検知対象になりました。また、交差点右左折時や出会い頭の衝突回避支援機能も搭載し、先代よりも幅広いシーンでの衝突回避支援が可能です。
低速時ブレーキサポート(前進・後退)/誤発進抑制機能・後方誤発進抑制機能(いずれも5MT車を除く)
フロント・リアバンパーに設置された超音波センサーによって進行方向の障害物と車両との距離を計測し、音の変化や表示で障害物との接近を知らせます。
そのうえで障害物との衝突の危険がある場合はブレーキを作動させ、衝突の回避もしくは衝突時の被害軽減をサポートする機能です。
また、エンジン出力を抑制することでペダルやシフト操作ミス時の飛び出し防止をサポートする誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能も採用しています。
アダプティブクルーズコントロール
高速道路などの自動車専用道路を走行中に機能をONにすると、設定した車間距離を確保しながら加減速をシステムがサポートし、先行車に追従します。5MT車以外には全車速追従機能があるので、渋滞などで先行車が停止した場合は停止まで追従します。
最上位グレードの「HYBRID MZ」では、停止状態を保持する「停止保持機能」も搭載しています。
また、現行型ではカーブを認識して手前で適切な速度に減速する機能や、予備加速や予備減速を行ってスムーズな車線変更をサポートする機能、ほかの車の割込みなどで先行車に接近しすぎた状態になった場合は注意喚起する機能も追加されました。
車線維持支援機能
アダプティブクルーズコントロール作動時に区画線を検知し、車線中央付近の走行を維持するようサポートします。区画線を検知しにくい場合は先行車の走行軌跡情報を活用した制御を行います。
車線逸脱警報機能/車線逸脱抑制機能
システムが区画線やガードレール、アスファルトと土や草などの境界線を認識し、車線からはみ出す危険がある場合は警告し、ステアリング操作をアシストして車線逸脱防止を支援します。
このほかにも、蛇行するなどシステムが「ふらついている」と判断した場合は警告する機能もあります。
発進お知らせ機能
停車中に先行車が発進しても自車が停止し続けた際に、注意喚起します。現行型では信号の認識機能もあり、信号が赤から青に変わっても停止し続けた際にも作動します。ウィンカーの作動時は矢印信号にも対応します。
標識認識機能
道路標識を認識し、それぞれの標識に適したタイミングでマルチインフォメーションディスプレイに表示することで標識見落としを防止し、安全運転に貢献する機能です。赤信号を認識しているのに交差点に進入する可能性がある場合にも警告を発します。
ブラインドスポットモニター(車線変更サポート付き)
隣車線後方から接近する車両を検知し、検知している側のドアミラーインジケーターを点灯しドライバーに接近車両の存在を知らせます。その状態で接近車両がいる側のウィンカーを作動させると、インジケーターの点滅、さらに警告音を発して注意喚起します。
リヤクロストラフィックアラート
駐車場などでの後退時に、システムが後方左右から接近する車両を検知すると、マルチインフォメーションディスプレイの表示、さらにドアミラーのインジケーターの点滅と音で注意喚起する機能です。
このほか、先進ライトとして「ハイビームアシスト」と「アダプティブハイビームシステム」もあります。「ハイビームアシスト」は周囲の状況に応じて自動でハイビームとロービームを切り替える機能で、「XG」と「HYBRID MX」に搭載されます。
「アダプティブハイビームシステム」は前方車両のライトや街灯などの明るさを検知し、ハイビームの明るさや照射範囲を自動で調整する機能です。最上位グレードの「HYBRID MZ」にのみ標準装備です。
スイフトにオプションで追加できる安全装備
マイルドハイブリッド車に設定のある「全方位モニター付きメモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機」を追加すると、「全方位モニター用カメラ」が装着されます。
車両の前後左右に設置されたカメラから得た情報を基に、車両を上から見下ろしたような映像をナビ画面に映し出して、ドライバーから見えにくいエリアを可視化し、周囲の安全確認をサポートする機能です。
なお、「全方位モニター付きメモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機」装着車には、ドライバーを監視して脇見や居眠りなどを検知し、注意喚起する「ドライバーモニタリングシステム」も備わります。
スイフトは先進安全技術が充実、安心してカーライフが楽しめるモデル
スイフトは交差点での衝突被害に対応した衝突被害軽減ブレーキや、カーブ前での速度抑制機能や車線変更がスムーズに行えるようサポートする機能を搭載した「アダプティブクルーズコントロール」など、最新鋭の安全技術を多数搭載しています。
誰もが安心して運転でき、安全、快適なカーライフが送れる1台といえるでしょう。
よくある質問
Q1:スイフトにはどのような安全技術が搭載されているの?
A:交差点の衝突回避支援機能も備えた「デュアルセンサーブレーキサポートII」や、カーブ前での速度抑制やスムーズな車線変更をサポートする機能も搭載した「アダプティブクルーズコントロール」、信号の切り替わりにも対応した「発進お知らせ機能」などがあります。
Q2:スイフトにオプション設定の安全装備はある?
A:はい、あります。マイルドハイブリッド車に設定のある「全方位モニター付きメモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機」を追加すると、ドライバーの死角になるエリアを可視化して安全確認をサポートする「全方位モニター用カメラ」が備わります。
※この記事は2024年2月時点の情報で制作しています