衝突被害軽減ブレーキをはじめとする車の先進安全技術は今や車になくてはならないものであり、充実度が車選びのポイントともなる時代といえます。
そのため、車選びの際にはその車の安全性能のチェックは欠かせません。ここではホンダの軽ハイトワゴン「N-WGN」の安全性能についてご紹介します。
- N-WGNはホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備している
- 2022年のマイナーチェンジでは「急アクセル抑制機能」を追加
- 全車が「サポカーSワイド」に相当する
N-WGNの安全性能の特徴
N-WGNでは、ホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備し、高い安全性能を持つのが特徴です。N-WGNに搭載される「Honda SENSING」では、横断中の自転車の検知が可能な衝突軽減ブレーキを軽自動車で初めて採用しました。
また、運転席と助手席のエアバッグに加え、側面からの衝撃を和らげるサイドエアバッグやサイドカーテンエアバッグを全車に標準装備し、衝突安全性に配慮されているのも特筆すべきポイントといえるでしょう。
N-WGNの「Honda SENSING」の内容
ここからは、N-WGNに搭載される「Honda SENSING」に含まれる先進安全機能には、どんなものがあるのか見ていきましょう。
衝突軽減ブレーキ
急アクセル抑制機能
誤発進抑制機能 (前方・後方)
路外逸脱抑制機能
車線維持支援システム
歩行者事故低減ステアリング
渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール
標識認識機能
オートハイビーム
先行車発進お知らせ機能
パーキングセンサーシステム
衝突軽減ブレーキ
システムが前方の車や歩行者などを検知して、衝突の危険があると警告を発してドライバーに注意喚起を行います。さらに距離が縮まるなど衝突の危険が増した場合は弱いブレーキをかけ、衝突が回避できないとシステムが判断した場合には強いブレーキを作動させて衝突被害の軽減をサポートする機能です。
なお、現行型のN-WGNでは、車両と歩行者に加えて横断する自転車の検知も可能な上、夜間歩行者の検知機能も向上させています。
急アクセル抑制機能
2022年9月のマイナーチェンジ時に追加された機能で、システムがアクセルペダルの踏みすぎ、またはペダルの踏み間違いを検知した場合は障害物の有無に関係なく加速を抑制するとともに音や表示でドライバーに危険を知らせる機能です。
急アクセル抑制機能は、購入時はオフの設定になっており、オンにするにはディーラーでのセットアップが必要です。
誤発進抑制機能 (前方・後方)
停車時、もしくは約10km/h以下の低速で走行している際に、近距離にある壁などの障害物を検知します。その状態でドライバーが誤ってアクセルペダルを踏み込むとエンジン出力を抑制し、急加速を防ぐ機能です。
N-WGNでは、前方に加えて後方にも対応しています。
路外逸脱抑制機能
システムが車線を検知し、車両が車線を逸脱する危険性があると判断した場合にはディスプレーの表示とステアリングの振動でドライバーの回避操作を促す機能です。大きく車線から逸脱しそうな場合は、ステアリング操作を支援して車線逸脱を防ぐようサポートする機能も搭載しています。
車線維持支援システム
システムが車線を認識し、車線中央付近の走行を維持するようにステアリング操作を支援する機能です。車線からはみ出しそうになった場合にはステアリングの振動で警告を発するとともに、車線中央の走行を維持するようステアリング操作の支援を行い、安定した走行をサポートし事故防止に貢献します。
歩行者事故低減ステアリング
システムが車線と歩行者を検知して、車両が歩行者側の車線を逸脱し、歩行者と衝突する危険があると判断した場合には音とディスプレー表示でドライバーに衝突の危険を知らせます。
加えて車道方向へのステアリング操作の支援を行い、歩行者との衝突事故の回避をサポートする機能です。
自車の速度が、約10~40km/hで走行中に作動します。
渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール
高速道路などの自動車専用道路において、事前に設定した速度で低速走行を行ったり、適切な車間距離を確保しながら先行車に追従走行したりして高速道路でのドライバーの運転負荷を減らし、安全運転に貢献する機能です。
N-WGNのアダプティブクルーズコントロールは渋滞追従機能付きなので、先行車が停止したら自車も自動的に停止します。先行車が走り始めればスイッチまたはアクセル操作で発進した後、追従走行を再開するので渋滞時のドライバー疲労やストレスも軽減してくれます。
標識認識機能
システムが道路標識を認識し、適切なタイミングでマルチインフォメーションディスプレイに表示することでドライバーの標識見落としを防ぐ機能です。
N-WGNでは最高速度、はみ出し通行禁止、一時停止、車両進入禁止の4種類の標識の認識が可能です。
オートハイビーム
周囲の明るさや先行車・対向車を検知して、自動でロービームとハイビームを切り替える機能です。ハイビームの使用頻度を増やすことで夜間の歩行者の早期発見に貢献するほか、手動切り替えの手間や切り替え忘れをなくすメリットもあります。
先行車発進お知らせ機能
前方約10m以内の先行車を検知し、先行車が発進しても自車が停止し続けた際に音とディスプレー表示でドライバーに先行車の発進を知らせる機能です。
信号待ちなどでの出遅れ防止をサポートします。
パーキングセンサーシステム
リアバンパーに設置された4つの超音波センサーで車両後方や斜め後ろの障害物を検知し、音や表示で接近をドライバーに知らせることで、安心してバックでの駐車ができるようにサポートする機能です。
N-WGNでは、全車にこれだけの先進安全技術を標準装備しており、サポカーの中でも最も上位の分類の「サポカーSワイド」の認定を受けています。
優れた安全性能を持つN-WGNで安全なカーライフを
車の安全はカーライフの基本ともいえるものです。すべてのドライバーには安全運転を行う義務がありますが、それでも避けられないヒューマンエラーなどは存在します。
そのため、事故の危険性を減らしたり、万一の事故の際には被害を軽減したりしてくれる車の先進安全技術にはこだわって車を選びたいもの。N-WGNは全車「サポカーSワイド」に相当する安全性能を有し、誰もが安心して運転できるモデルであるといえるでしょう。
よくある質問
Q1:N-WGNには先進安全技術は全車標準装備されているの?
A:はい、N-WGNにはホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING」が全車標準装備されています。
Q2:N-WGNに搭載される先進安全機能にはどんなものがあるの?
A:車両と歩行者、横断中の自転車を検知する「衝突軽減ブレーキ」、やペダル踏み間違い時の急発進を防ぐ「誤発進抑制機能」などに加え、高速道路でのドライバーの運転疲労を軽減する「渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール」といった運転支援機能も搭載しています。
Q3:N-WGNはどのサポカーに該当するの?
A:N-WGNは、全車がサポカーの中でも最も上位の分類である「サポカーSワイド」に相当します。
※この記事は2023年9月時点の情報で制作しています