車を選ぶときに注目したいポイントはいくつかありますが、どの点を重視するのかは人それぞれです。しかし、どのような車であっても公道を走行する限りはしっかりとした安全性を確保する必要があるため、安全性能は必ずチェックすべきといえます。特に衝突被害軽減ブレーキをはじめとする先進安全技術の充実度は車によって大きく異なるので、細かい部分までよく確認しましょう。
ここでは、ホンダの軽スーパーハイトワゴン「N BOX」の安全性能について詳しくご紹介します。
- 安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備
- 水平画角が広いフロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用いたシステムを採用
- 「マルチビューカメラシステム」をホンダの軽自動車として初採用
N BOXの安全性能の特徴
N BOXは、元々安全性の高い軽自動車として定評のあるモデルです。2023年10月に登場した現行型においてもホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備し、全車が「サポカーSワイド」に相当する安全性を有しています。
なお、現行型に搭載された「Honda SENSING」は、広い水平画角のフロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用いたシステムを採用し、側方に対する検知能力を高めました。また、新機能を追加し、より幅広いシーンでの安全運転をサポートします。
N BOXに搭載される先進安全技術
ここからは、N BOXに搭載される「Honda SENSING」に含まれる機能について、詳しく見ていきましょう。
急アクセル抑制機能
近距離衝突軽減ブレーキ
誤発進抑制機能/後方誤発進抑制機能
衝突軽減ブレーキ
歩行者事故低減ステアリング
路外逸脱抑制機能
渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール
車線維持支援システム
標識認識機能
先行車発進お知らせ機能
オートハイビーム
パーキングセンサーシステム
急アクセル抑制機能
停車中、または約30km/h以下で走行中にシステムがアクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いを判断すると、障害物の有無に関係なく加速を抑制する機能です。
急アクセル抑制機能は、工場出荷時はOFFの状態であり、ONにするには販売会社でセットアップが必要で、セットアップには別途費用がかかります。
近距離衝突軽減ブレーキ
約2~10km/hの徐行時、進行方向に壁などの障害物を検知します。そのうえで障害物にぶつかる危険があるとシステムが判断した場合にはブレーキを作動させて停止、または減速することで衝突の回避、衝突被害の軽減をサポートする機能です。
誤発進抑制機能/後方誤発進抑制機能
進行方向に障害物がある状態でペダル操作ミスにより衝突の危険が発生した場合、エンジン出力を抑制して急発進を抑制する機能です。
停車時、もしくは約10km/h以下の低速取り回し時に作動します。
衝突軽減ブレーキ
走行中に車両や歩行者、人が乗って移動する自転車を検知し、ぶつかる危険がある場合はブレーキ制御を行って衝突の回避、または衝突被害の軽減を図る機能です。
約5km/h以上で走行中に作動します。
歩行者事故低減ステアリング
システムが歩行者のいる側への車線逸脱や歩行者との接触の可能性があると判断した場合、ステアリング操作をアシストして回避操作を促します。
路外逸脱抑制機能
走行中に車線から逸脱する危険がある場合、システムが車線内に車を戻す方向にステアリング操作を支援します。
渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール
高速道路などの自動車専用道路において、システムが先行車を検知して適切な車間距離を維持しながら追従走行することでドライバーの運転負荷を減らしてくれる機能です。先行車がいない場合は事前に設定した車速内で定速走行します。
N BOXでは渋滞追従機能があるので、渋滞などで先行車が停止した場合は自車も自動的に停止し、走行再開時はドライバー操作で追従走行を再開します。
車線維持支援システム
約65km/h以上で走行中に、車線中央付近の走行を維持できるようにステアリング操作を支援してくれる機能です。
標識認識機能
最高速度、はみ出し通行禁止、一時停止、進入禁止の4種類の標識を認識し、メーターに表示することで標識の見落とし防止をサポートし、安全運転に貢献します。
先行車発進お知らせ機能
停車時に先行車が発進しても自車が停止を続けた場合、音や表示でドライバーに先行車の発進を知らせ、出遅れ防止をサポートします。
オートハイビーム
約30km/h以上で走行中、状況に応じてシステムが自動でハイビームとロービームを切り替える機能です。切替え忘れを減らすとともに、手動切替えの手間を減らしてくれます。
パーキングセンサーシステム
駐車時にセンサーが周囲の障害物を検知し、音と表示で障害物との距離をドライバーに知らせます。駐車場での安全な取り回しに貢献する機能です。
マルチビューカメラシステム(N BOX CUSTOM、N BOX CUSTOM ターボにメーカーオプション)
ホンダの軽自動車としては初採用となる「マルチビューカメラシステム」は、フロントとリア、左右のドアミラー下に設置されたカメラから得た情報を基に、N BOXを真上から見下ろしたような映像などさまざまな映像をナビ画面に映し出し、後退しての駐車時や狭い路地でのすれ違い、見通しの悪い交差点への進入時など幅広いシーンでの安全運転をサポートします。
多くの先進安全技術を搭載するN BOX
N BOXは多くの先進安全技術を搭載しています。高速道路での運転を楽にしてくれる機能もあり、誰もが安心、快適に運転ができるモデルといえるでしょう。
よくある質問
Q1:「Honda SENSING」って何?
A:「Honda SENSING」は、状況に応じてブレーキを作動させたりステアリング操作を支援したりすることで安全運転をサポートする安全運転支援システムです。N BOXでは広い水平画角のフロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用い、幅広いシーンで安全、安心をサポートします。
Q2:N BOXにはどのような先進安全技術が搭載されているの?
A:障害物の有無に関係なくペダルの踏み間違いを判断すると加速を抑制する「急アクセル抑制機能」、低速取り回し時に障害物とぶつかる危険があるとブレーキ制御を行う「近距離衝突軽減ブレーキ」、高速道路でドライバーの運転負荷を軽減してくれる運転支援機能「渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール」など、多彩な機能が搭載されています。
※この記事は2023年11月時点の情報で制作しています