ファミリー向けミニバンの定番といえる日産「セレナ」。セレナにはガソリン車と独自のハイブリッドシステム「e-POWER」搭載モデルがあり、燃費性能はパワーユニットによって異なるので燃費を重視するのであれば車選びの時点でよく確認しておく必要があります。
ここでは、セレナの燃費性能について詳しくご紹介します。
- セレナのWLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
グレード 駆動方式 乗車定員 カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) X 2WD 8名 13.4 9.3 4WD 11.6 - XV/ハイウェイスターV 2WD 13.0 9.6 4WD 11.6 9.6 e-POWER X 2WD 20.6 14.8 e-POWER XV/ e-POWER ハイウェイスターV 19.3 14.8 e-POWER LUXION 7名 18.4 14.4 - カタログ燃費と実燃費の差が若干大きい傾向がある
- ふらつきや揺れを軽減し、安定した走りを実現
セレナの燃費性能の特徴
セレナは2022年11月にフルモデルチェンジを受け6代目に切り替わり、現行型では先代に設定のあった「スマートシンプルハイブリッド」は姿を消しました。
独自のハイブリッドシステム「e-POWER」は、新開発された最新のe-POWER専用エンジンを組み合わせた第2世代に進化。燃費が良いエンジン作動領域を使用し、少量のガソリンで効率よく必要な発電量を確保することに加え、わずかな減速で回生エネルギーが得られるように設定、高いレベルでの環境性能・燃費性能を実現しています。
セレナのカタログ燃費
セレナのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 乗車定員 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|
X | 2WD | 8名 | 13.4 |
4WD | 11.6 | ||
XV/ハイウェイスターV | 2WD | 13.0 | |
4WD | 11.6 | ||
e-POWER X | 2WD | 20.6 | |
e-POWER XV/ e-POWER ハイウェイスターV | 19.3 | ||
e-POWER LUXION | 7名 | 18.4 |
セレナの実燃費
セレナに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、セレナの実燃費(2024年3月19日時点)は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 乗車定員 | 実燃費(km/L) |
---|---|---|---|
X | 2WD | 8名 | 9.3 |
4WD | - | ||
XV/ハイウェイスターV | 2WD | 9.6 | |
4WD | 9.6 | ||
e-POWER X | 2WD | 14.8 | |
e-POWER XV/ e-POWER ハイウェイスターV | 14.8 | ||
e-POWER LUXION | 7名 | 14.4 |
どのような車であっても、実燃費はある程度カタログ燃費より悪化するものといえます。セレナにおいてもすべてのグレードで悪化しており、若干差が大きい傾向があるように見受けられます。
セレナとライバル車のカタログ燃費を比較
セレナのライバル車となるファミリー向けのミニバンとしては、ホンダ「ステップワゴン」やトヨタ「ノア」などが挙げられます。ここでは、この2車種とセレナのカタログ燃費を比較してみましょう。
ホンダ「ステップワゴン」
ホンダ史上最大(2022年5月時点、トヨタ調べ)の室内空間の広さを備えていることに加え、静電タッチセンサー式のパワースライドドアや、フィルターで車の空気を浄化する「Clean Air」を採用するなど充実した快適装備が自慢の「ステップワゴン」。
ステップワゴンのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。なお、ステップワゴンは最上位グレードの「PREMIUM LINE」は7人乗りのみ、そのほかのグレードでは7人乗りと8人乗りの選択ができますが、同じグレード内で乗車定員の違いによる燃費の差はありません。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
AIR | 2WD | 13.9 |
4WD | 13.3 | |
SPADA | 2WD | 13.7 |
4WD | 13.1 | |
SPADA PREMIUM LINE | 2WD | 13.2 |
4WD | 13.1 | |
e:HEV AIR | 2WD | 20.0 |
e:HEV SPADA | 2WD | 19.6 |
e:HEV SPADA PREMIUM LINE | 2WD | 19.5 |
セレナとステップワゴンの燃費を比較すると、全体的にステップワゴンに軍配が上がります。
トヨタ「ノア」
出典:トヨタ「ノア」ギャラリー
トヨタのヒットモデル「ノア」は、トヨタならではの燃費性能はもちろんのこと、高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」の採用でも話題を呼びました。
ノアのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。ノアにおいても7人乗りと8人乗りの設定がありますが、乗車定員によって燃費が異なることはありません。
ガソリン車
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
X | 2WD | 15.1 |
4WD | 14.4 | |
G | 2WD | 15.1 |
4WD | 14.3 | |
Z | 2WD | 15.0 |
4WD | 14.3 | |
S-G/S-Z | 2WD | 15.0 |
4WD | 14.3 |
ハイブリッド車
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
X | 2WD | 23.4 |
E-Four | 22.0 | |
G/Z | 2WD | 23.2 |
E-Four | 22.0 | |
Z | 2WD | 23.0 |
4WD | 22.0 | |
S-G/S-Z | 2WD | 23.0 |
E-Four | 22.0 |
セレナとノアの燃費を比較すると、ノアがより良い数値を示しています。
セレナの走行性能&乗り心地
出典:日産「セレナ」走行・安全
現行型のセレナでは、横風を受け流すボディ構造や高剛性のステアリングを採用し、背の高いミニバンの弱点ともいえるふらつきを抑制し高速走行時でも安定した走りを実現しています。
また、第2世代のe-POWERとサスペンションロール剛性を20%向上させた高性能サスペンションを採用し、車体の動きを滑らかにしました。さらに車体の揺れの伝達を抑えるシートを開発し、車酔いにつながる頭の急な揺れを抑制するなど、ファミリーカーとして誰もが笑顔でドライブを楽しめるように工夫されています。
車選びの際には燃費はもちろん、乗り心地などもチェックしよう
小さな子供や高齢者が乗るファミリーカーなら燃費だけではなく、乗り心地など家族全員が快適にドライブできるかどうかも車選びのポイントといえます。セレナのe-POWERモデルは従来型においても環境性能や燃費性能の高さに定評がありましたが、現行型ではさらに静粛性や走りの質感にも磨きをかけているので、小さな子供がいるファミリーでも快適に使用できる1台といえるでしょう。
よくある質問
Q1:セレナのカタログ燃費はどのくらい?
A:セレナのWLTCモードカタログ燃費は、ガソリン2WD車が13.0~13.4km/L、4WD車が11.6km/L、e-POWER(2WD車のみ)が18.4~20.6km/Lです。
Q2:セレナの燃費をライバル車と比較すると?
A:セレナのライバル車としては、ホンダ「ステップワゴン」やトヨタ「ノア」などが挙げられます。この2車種とセレナの燃費を比較すると、セレナが若干後れを取っているといえそうです。
※この記事は2024年3月時点の情報で制作しています