ざっくり、こんな内容
- ズバリ宿泊プランの嬉しい中身
- 新大阪ユースホステルってこんな宿
- 泊まってみたら…めっちゃ楽しい宿だった
新大阪ユースホステルでは2018年春から、夜行高速バスユーザーを対象とした「夜行バス宿泊プラン」の提供を始めました。
1泊朝食2食付きで4,500円という料金は、全国的に見てもとても破格! その宿泊プランの内容を紹介します。
「夜行バス宿泊プラン」を使ってみたら… その嬉しい内容とは?
早朝、夜行高速バスが新大阪駅に到着したらユースホステルへチェックイン!
チェックインすると、朝食と入浴のサービスが待っています。
朝食のメニューは和食と洋食の2種類で、日によってメニューは変わります。さらに、ごはんのお替わりも自由で食後のコーヒーまで付いてきます。
必要が無い荷物は預かってくれるので、そのまま身軽に大阪観光へ出かけられます。
1日を思い切り楽しんだ後は、宿へ戻って宿泊。
2日目、翌朝もユースホステルで朝食を摂ったら、また1日をフルに活用して大阪の街へ繰り出しましょう。たっぷり観光を楽しんだら宿へ戻ったら、帰りの出発時間まで館内で過ごせます。その間に大浴場で入浴できるので、さっぱりと身支度を整えてから夜行バスに乗車できます。
2回の朝食と宿泊、荷物の預かり、到着・出発前の入浴と、夜行高速バスユーザーにとって1番嬉しいサービスがひとつのパッケージになったこのプラン。1泊4,500円というのは、絶対オススメです。
新大阪ユースホステルはこんな宿
ユースホステルは国内に約200カ所、海外では80カ国4,000カ所もあり、リーズナブルに旅行をする旅人の宿として多くの利用者がいます。
宿泊にはユースホステル協会が発行する会員証が必要ですが、新大阪ユースホステルでは会員以外でも身分証明書(学生証・免許証・パスポートなど)があれば会員と同じ料金で利用できます。
受付はエレベーターで10階まで上がって右手。
チェックインは16:00から。最終チェックインは23:00。夜の大阪を楽しんだりライブに行く人もいるでしょう。チェックインを済ませておけば、24:00の門限までは外出可能です。
個人旅行客からグループ、家族旅行にも対応する部屋
個人旅行客の場合は、4人から6人部屋のドミトリーが基本になりますが、グループや家族旅行にも対応したグループ部屋やバリアフリーの客室も完備しています。
ユースホステルと聞くと若いバックパッカー向けの宿(かつてはそうでしたが)、というイメージを持つ人もいるかと思いますが、近年では家族やカップルで利用する旅行者も多くなりました。
そんな利用者のニーズに対応をしてくれるのが、ここ新大阪ユースホステルです。
パブリックススペース・リフレッシュスペース
10階フロント前には宿泊客が自由に時間を過ごせるパブリックススペースがあり、このエリアはフリーWi-Fiも利用ができます。
奥にあるリフレッシュスペースには漫画や小説など5,000冊以上がならび、お茶を飲みながら思い思いの時間を過ごせる場所になっています。
大浴場・シャワー室
館内にある大浴場は、10人以上が同時に入ることが可能。夜行バスで到着した後すぐに足を伸ばして湯船に浸かる、なんていう贅沢な朝を迎えることができます。
浴室内にはシャンプーやボディソープも用意されているので、タオルさえあればOKです。
「朝はシャワーだけでいいや」手間をかけずに汗だけ流して、さっぱりしたい人のためにシャワールームも完備。もちろん大浴場同様シャンプー類も用意されています。
観光前に身支度をしっかり整えることができる広い洗面スペースは女性にも好評。もちろんドライヤーも完備。
この他、コインランドリーをはじめ、客室・脱衣場内には貴重品ロッカーも用意され、宿泊客が安心できるサービスの提供に余念がありません。
泊まってみたら…めっちゃ楽しかった
夜はパブリックススペースで、無料のドリンクサービスが提供されます。
さらに、新大阪ユースホステルでは宿泊者に楽しんでもらえるように、さまざまなイベントを定期的に開催。取材当日は大阪Jゴスペルクラブによるライブ演奏があり、ひとり旅の旅行者も退屈させない心配りを感じました。
日本人だけでなく海外からの利用者が多い新大阪ユースホステル。この日はニュージーランドからやってきたハイスクールの生徒(14歳から17歳)10数名が先生に引率されて宿泊。
私も片言の英語と身振り手振りで簡単な会話を楽しみました。こんなふうに国境の壁を越えたコミュニケーションができるので、ネイティブな外国語の勉強にもなりそうです。
今回「夜行バス宿泊プラン」を利用して宿泊した男性がいらっしゃいました。お話しを伺うと、関西の友人と一緒に飲み歩くのが目的で、そんな仲間からこのプランを教えてもらいました、とのこと。
バスは大阪駅に到着する便でしたが、時間があったので大阪駅から約4kmの距離を歩いてきたという、すごい猛者の夜行バスユーザーでした。
家族のように出迎え、見送ってくれる「新大阪ユースホステル」
かつてユースホステルは旅先の我が家のような存在で、オーナーをペアレント(両親)と呼んでいました。
チェックインの時は「おかえりなさい」と言って我が家のように迎えてくれて、出発の際には「いってらっしゃい」と見送られる習慣がありました。
いまではそういった習慣はほとんどなくなりましたが、新大阪ユースホステルではそんな気持ちで宿泊客の出発を暖かく見送ってくれます。
これから帰るはずなのに、また旅が始まるような気持ちになってしまいました。
1泊朝食2食付きで4,500円は間違いなくお得だ! と思って選んだ「夜行バス宿泊プラン」でしたが、あらためて旅の楽しさも教えてくれた新大阪ユースホステルでした。
夜行バス宿泊プラン
このプランを企画した新大阪ユースホステルの職員の方にお話しを伺ったところ、職員さん自身、仕事にプライベートにと毎月のように夜行バスを利用するユーザーだそうで、「こんなサービスがあればいいな」と感じたことを、自らが務める新大阪ユースホステルで企画したとのこと。
夜行バスユーザーが求めるサービスを提供したいという思いが、このプランを実現させました。
「夜行バス宿泊プラン」を利用する際は、まず電話で申し込み、当日受付時に夜行バスの乗車券を提示してください。(オンライン乗車券の場合はスマートフォンの画面でもOK)
また、バスの下車は新大阪バスターミナルでなくてもOK。発着の多い大阪駅周辺のバスターミナルからでも、JR・大阪メトロを利用すればすぐの距離にあるので、その点は臨機応変に対応してくれます。
新大阪ユースホステル
大阪府大阪市東淀川区東中島1-13-13 10階 Google Map
06-6370-5427 チェックイン:16:00~23:00 門限:0:00 チェックアウト:6:00~10:00
Webサイト
(出雲義和)