首都高下りの4車線化と東京外環道の堀木~小管JCT開通で渋滞緩和
東京~いわき・日立・水戸・つくば間の高速バスの所要時間が短縮した理由は2つ。
1つ目は首都高速の下り、C2中央環状線と向島線・三郷線が合流・分流する「堀木JCT~小管JCT」間が、2018年2月25日に4車線化されたため。
首都高速道路の発表によると、これまで3車線だった区間を4車線にしたことで、車線変更の必要がなくなり、車の速度が上昇しているとのこと。4車線にする前と比べると、最大通過台数が約1割増加、渋滞損失時間も約1割減少し渋滞の緩和の結果ができています。
※渋滞損失時間…本来有効に使えたはずなのに、渋滞によって失われた時間のこと
首都高速道路 堀切・小菅ジャンクション間4車線化後の利用状況について
2つ目は、2018年6月2日に東京外環自動車道の「三郷南IC~高谷JCT」間が開通したため。開通前は埼玉・千葉間を移動する場合、都心を経由しなければいけませんでした。しかし、開通後は外環道を経由して移動できるようになったので、時間短縮に繋がりました。
国土交通省関東地方整備局、東日本高速道路関東支社、首都高速道路の発表によると、市川・松戸市内の主要な一般道路の交通量は約1割、渋滞損失時間は約2割減少したとのこと。そのため市川・松戸の通過時間が約4割短縮しました。
NEXCO東日本 【C3】東京外かく環状道路(三郷南IC~高谷JCT)開通後の首都圏の交通状況をお知らせします。
このような結果から、東京~いわき・日立・水戸・つくば線の所要時間が見直され、土休日は約24~35分もの時間が短縮されることになったのです!
日立~東京 最大35分短縮(土休日)
水戸~東京 最大30分短縮(土曜日)
つくば~東京 最大24分短縮(土曜日)
高速バスに乗った方がコスパがいい!? 他アクセス方法と比較
時間短縮によって、他の交通手段よりも高速バスの方が早く目的地に到着できるようになったのでしょうか?
土曜日(10時台)の東京駅発の便で比較してみました。
東京→いわき
所要時間 | 運賃 | |
---|---|---|
高速バス | 約3時間3分 | 3,450円 |
特急ひたち号 | 約2時間22分 | 6,172円 |
普通列車 | 約4時間37分 | 3,670円 |
東京→日立
所要時間 | 運賃 | |
---|---|---|
高速バス | 約2時間41分 | 2,460円 |
特急ひたち号 | 約1時間40分 | 4,790円 |
普通列車 | 約2時間58分 | 2,590円 |
東京→水戸
所要時間 | 運賃 | |
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高速バス | 約1時間54分 | 2,080円 |
特急ときわ号 | 約1時間24分 | 3,820円 |
普通列車 | 約2時間22分 | 2,270円 |
東京→つくば
所要時間 | 運賃 | |
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高速バス | 約1時間21分 | 1,180円 |
普通列車 | 約1時間3分 | 1,240円 |
やはり所要時間はダントツで「特急列車が早い」という結果に…! しかし、運賃はやや高いです。
運賃がそんなに変わらない高速バスと普通列車を比較すると、高速バスの方は所要時間と運賃の観点から見てコスパは良いです。また普通列車は乗り換えがあるので、直行で目的地まで行ける高速バスはとても便利なのではないでしょうか?
また渋滞緩和によって、運行本数が増加した路線もあります。
機会があれば、ぜひ高速バスで移動してみては?
乗車記もチェック!
(バスとりっぷ編集部)