目次
温泉情緒たっぷりの石段街 日暮れ後はライトアップも
日帰りで利用できる黄金の湯と白銀の湯
石段街だけじゃない! 伊香保温泉の観光スポット
伊香保温泉で立ち寄りたいグルメスポット
便利な周遊バス「伊香保タウンバス」
高速バスで行く伊香保温泉1泊2日モデルコース
伊香保温泉へのアクセスは高速バスが便利
伊香保温泉へ行くバスツアーもあり
伊香保温泉とは
群馬三名山のひとつ榛名山の中腹にある伊香保温泉は、今から約1900年前に発見された万葉集にも謳われている、歴史のある温泉です。伊香保温泉を代表する石段街の基礎が築かれたのは、約400年前の戦国時代。伊香保温泉は日本最初の温泉街だといわれています。
伊香保温泉周辺には、日帰りでも利用できる立ち寄り湯や絶景ポイント、神社仏閣にグルメと観光スポットが満載! 1泊2日なら遠くまで出かけなくても、散策するだけで十分楽しめます。
以下では、主な観光スポットや散策の楽しみ方を紹介していきます。
温泉情緒たっぷりの石段街 日暮れ後はライトアップも
伊香保温泉のシンボルである石段街。1年と同じ365段の石段が、頂上の伊香保神社まで続きます。石段の途中では、ところどころに湯元から12の旅館へとお湯を分配している、小間口が見られます。
12の小間口にはそれぞれ干支の名前がついていて、十二支のプレートが埋め込まれています。探しながら石段を上ると辛さが半減しますよ。階段を最後まで上ると金運がアップするといわれているので、がんばって上りましょう!
石段の両脇には射的場や旅館、土産物屋などが並び、いかにも温泉街という雰囲気。日が暮れてからのライトアップされた石段街は、異次元に迷い込んだようでとっても幻想的!
石段の途中にはひよこまみれの謎の祠が! このひよこには、どんな意味が…と思いきや、実は射的の残念賞のひよこを、みなさんここに置いていくのだそうです。なんともシュールでかわいいですね。
他にも、伊香保関所(伊香保口留番所)やハワイ王国公使別邸など、無料で見学できる施設が石段街の途中にあります。ハワイがまだ独立国だった頃の駐日代理公使の別荘で、レトロな日本家屋ですが、ハワイ王国関連の建物としては貴重なもの。ぜひ、覗いてみてください。
伊香保石段街
日帰りで利用できる黄金の湯と白銀の湯
伊香保温泉のお湯には黄金(こがね)の湯と、白銀(しろがね)の湯があります。もともとのお湯は黄金の湯。鉄分を多く含んだ茶褐色の硫酸塩泉で、切り傷や火傷など一般的な効能以外に、体の芯から温め血行を促すことで冷え性や婦人病への効果も期待できます。
一方、白銀の湯は1996年、平成に入ってから掘り当てた源泉で無色透明。湯量が豊富で保湿成分・メタケイ酸を含む美肌の湯です。
伊香保温泉に来たら、黄金の湯と白銀の湯で体の内と外からきれいになれますよ。
伊香保温泉の共同風呂には、石段街に「伊香保温泉石段の湯」、伊香保神社のさらに奥へと進んだ先にある「伊香保露天風呂」があり、どちらも黄金の湯です。
露天風呂は源泉に近いため、新鮮な温泉を楽しめます。木々に囲まれ、新緑の時期や紅葉の時期は、特に気持ちよいですよ。
露天風呂に行く途中のフォトジェニックな河鹿橋も見逃せません。飲泉もありますが、かなり個性的な味! まずはひとくちから試してみましょう。飲めなくても大丈夫。飲める人の方が稀です。
伊香保温泉石段の湯
0279-72-4526 9:00~20:00(入場は19:30まで)
定休日:毎月第2火曜日、第4火曜日(祝日の場合は翌日)、他点検休有り
Webサイト
伊香保露天風呂
0279-72-2488 9:00~18:00(4月~9月)、10:00~18:00(10月~3月)※最終入場17:30まで 定休日:第1・第3木曜日 ※祝日の場合は営業。8月は無休。
Webサイト(渋川市)
白銀の湯は新しい温泉のため共同浴場はありませんが、ホテルの日帰り利用で入れます。「ホテル天坊」では、黄金の湯・白銀の湯、どちらのお湯の源泉も持っているので、両方のお湯に入って比べることも。
石段街212段目には足湯「辰の湯」があります。1576年創業の老舗旅館「岸権旅館」の黄金の湯を、無料で利用できるのですからありがたいですね。疲れた足も癒されることでしょう。
伊香保温泉のある渋川市は漫画「頭文字D」の聖地。コラボマンホールがいくつかあるので探してみてくださいね!
石段街だけじゃない! 伊香保温泉の観光スポット
伊香保のパワースポットといえば、石段を上った先にある伊香保温泉を守護している伊香保神社でしょう。境内からは温泉街が一望でき、さらに谷川連峰や赤城山も見渡せます。
伊香保神社
温泉街の不如帰(ホトトギス)駅から、「伊香保ロープウエイ」で標高955メートルの見晴駅へ。こちらの展望台からも、赤城山・谷川岳の壮大なパノラマを眺められます。
伊香保ロープウエイ
伊香保温泉の入口にある「峠の公園」には、かつて伊香保と渋川の間を走っていた路面電車が保存展示されています。レトロな伊香保温泉にあると、今にも走り出しそうです。
峠の公園
伊香保温泉で立ち寄りたいグルメスポット
伊香保の水澤寺周辺で昔から愛されてきた名物料理が、日本三大うどんにも選ばれている「水沢うどん」です。小麦粉、塩、 水沢の水だけを使い、伝統の製法で作られたうどんは、艶々とした透明感があり、噛むとしっかりとしたコシが感じられます。冷たいうどんを熱々の舞茸の天ぷらと一緒に食べるのがおすすめ!
どこで食べてもおいしいですが、石段街なら大澤屋が有名です。
大澤屋 石段店
- 住所
- 渋川市伊香保町伊香保45
- TEL.
- 070-1071-6906
- 予算
- 朝昼¥1,000~¥1,999夜-
- 営業時間
- [月~水・金] 10:30~15:30(L.O) [土・日] 10:30~16:00(L.O) ※うどんが無くなり次第終了
- 定休日
- 木曜
食べ歩きにピッタリなのが、玉こんにゃく。1本100円というリーズナブルな値段も嬉しい!「伊香保温泉石段の湯」の前にある「石段玉こんにゃく」のお店の前は、いつもたくさんの人で賑わっています。和辛子は自分でつけるので、つけすぎ注意です!
石段たまこんにゃく
- 住所
- 渋川市伊香保町伊香保76-5
- TEL.
- 0279-26-7234
- 予算
- 朝昼~¥999夜~¥999
- 営業時間
- 9:30~18:00
- 定休日
- 月曜日~金曜日
石段街を歩いて疲れたときに、ほっとひと息つけるのが「茶楼 千」。今まで自分が歩いていた石段街を、店内から眺めるのも不思議な感じ。オリジナルブレンドのコーヒーも、コクがあって深い味わい。甘さ控えめのだるまミルクプリンとの組み合わせは相性抜群!
茶楼 千
- 住所
- 渋川市伊香保12
- TEL.
- 0279-72-2275
- 予算
- 朝昼-夜¥1,000~¥1,999
- 営業時間
- [月・水~金・土・日・祝] 10:00~17:00 [火~金・土・日・祝] 20:00~翌1:00
- 定休日
伊香保のお土産なら温泉饅頭。伊香保神社のすぐ下にある「勝月堂」は、温泉饅頭発祥ともいわれるお店。100年以上変わらない上品な甘さのあんこを、薄い皮のお饅頭が包んでいます。大人気店なので行列は必須。売り切れ次第閉店となるので、早めに出かけることをおすすめします。
便利な周遊バス「伊香保タウンバス」
伊香保温泉には石段街を中心に観光スポットが点在しています。歩いてまわることも十分可能ですが、疲れたときやお天気が悪い日などは、周遊バスを利用すると、楽に観光できます。
周遊バス「伊香保タウンバス」は、1号から4号まで4つの周遊コースがあります。観光に便利なのは「伊香保タウンバス1号(温泉街循環線)」。道路状況にもよりますが、だいたい1周25分で伊香保を周遊。1時間に2本ほど運行しており、乗車料金は1回100円です。
文学館前、石段街口、雷之塚、美術館前、郵便局前、見晴下、伊香保バスターミナル、香湯、湯元など、26のバス停を巡回。河鹿橋や伊香保露天風呂に行くには、湯元バス停で下車しましょう。
※2022年7月調べ
高速バスで行く伊香保温泉1泊2日モデルコース
高速バスで伊香保温泉に到着したら、まずは宿泊先のホテルや旅館にいって、荷物を預かってもらいましょう。ほとんどのホテルや旅館では、チェックイン前とチェックアウト後の荷物の預かりサービスを無料で行っています。
1日目、伊香保温泉に到着するのはお昼ごろになるので、まずはランチからスタート。
午後は石段街をお散歩したり、ロープウェイに乗ったり。「伊香保石段の湯」は2階に休憩室があるので、お風呂上りチェックインの時間まで、のんびり休めます。
夜もぜひ、石段街の散策を楽しんでください。ライトアップされて幻想的な石段街は、昼とはまた違う魅力があります。浴衣で歩くと、さらに旅の気分が盛り上がります。
2日目は朝9時に営業を開始する「伊香保露天風呂」に出かけましょう。まだ、観光客が到着していない朝一番の時間帯は、運が良ければ"独泉"できるかもしれません。私は以前ひとりで30分ほど、露天風呂を独り占めできました。10時以降は続々と人が増えてきます。
露天風呂の後は温泉饅頭の「勝月堂」へ。こちらも9時営業開始です。朝一番に出かけると、並ばずにお土産に購入できます。
ホテルをチェックアウトしたら、荷物をそのままホテルに預かってもらっても良いですが、伊香保温泉石段街下のバス停そばの「観光情報コーナーとお休み処」のコインロッカーに荷物を預けておくと、帰りの高速バスに乗る時とっても便利です。
2日目帰りのバスまで時間のある人は、「伊香保タウンバス4号線(水沢・南原線)」や「水沢シャトルバス」を利用して、水沢うどん街道まで行き、ランチでうどんを食べるのもありです。伊香保バスターミナルから水沢バス停まで、乗車時間は9分ほど。本数が少ないので、時刻表は必ずチェックしておきましょう。
※伊香保タウンバス4号線は土日祝運休、水沢シャトルバスは土日祝のみ運行
伊香保温泉へのアクセスは高速バスが便利
かつては渋川から伊香保まで路面電車が運行していましたが、昭和31年(1956年)に廃止。現在、伊香保までは鉄道が通っていないため、渋川駅からバスでのアクセスとなります。
東京方面からは高速バスが運行しているので、そちらを利用すると乗り換えもなく、しかも料金も安くすみます。
伊香保温泉へのアクセスはこちらの記事で詳しく紹介しています。
11月から5月までは、季節運行の「伊香保四万温泉号」も利用できます。
伊香保温泉へ行くバスツアーもあり
手軽に伊香保へ足を運びたいという人はバスツアーを利用するのもあり。伊香保温泉へのバスツアーは、宿泊以外に日帰りで気軽に出かけられるものもあります。
ひとり参加がOKのツアーも多く、グルメと温泉がセットになったバスツアーは、頑張った自分へのご褒美におすすめです。
(さとちん)