祇園祭とは
祇園祭の歴史は平安時代前期にさかのぼります。その頃蔓延していた疫病を鎮めようと疫病退散を祈る御霊会(ごりょうえ)を行なったことが起源です。平安時代中頃には規模も大きく賑わいを見せるように。その後、室町時代から山鉾が用いられるようになったといわれています。
祇園祭では7月1日の「吉符入り(きっぷいり)」にはじまり、31日の「疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい)」で幕を閉じるまで、八坂神社を中心に各所で1カ月にもわたりさまざまな神事・行事が行われます。中でも、メインとなるのは、山鉾巡業が行われる7月17日の「前祭(さきまつり)」と7月24日の「後祭(あとまつり)」です。有料観覧席チケットや各旅行会社のツアーなどもこの日程です。
祇園祭の2024年有料観覧席の販売
祇園祭では有料観覧席が用意されています。
2024年度は、個人向けの販売が6月11日(火)午前10時から開始予定。
料金は一般席(最前列)が6,000円、一般席(2列目以降)が4,100円です。有料観覧席以外の場所でも観賞は可能ですが、例年通り混雑が予想されますので、観覧席を確保しておくのがおすすめ。
ちなみに、有料観覧席付きのバスツアーは、6月6日(木)現在、すでに販売中です。
祇園祭2024の山鉾巡行・宵山の日程
「山鉾巡行」では、中京・下京の各町に伝わる山鉾が四条通~河原町通を巡行。巡行する鉾のうち最大のものは12トンにも達し、組立・巡行・解体には延べ180人もの人手を要するのだとか。
また、前祭と後祭、それぞれ「宵山」といって、3日前・前々日・前日に山鉾の装飾の展示や露店(前々日・前日の前祭りのみ)があり、前夜祭のように楽しめます。
前祭と後祭、宵山の日程は以下の通りです。
■前祭 宵山 7月14日(日)~16日(火)夕刻より
さまざまな奉納行事があるほか、各山鉾町で、山鉾の飾りや各家の家宝什器、屏風などの展示があります。歩行者天国に露店も出店され、お囃子の音楽とともに賑やかなお祭りを楽しめます。
■前祭 山鉾巡行 7月17日(水)
朝の9:00に四条烏丸から山鉾巡行がスタートします。その後、河原町四条、河原町御池、御池新町では、方向転換する際に、豪快な「辻廻し」が行われます。
その豪華絢爛さから「動く美術館」をともいわれている「前祭」。夏空の下、お囃子のリズムとともに、壮大な光景を楽しみましょう。
前祭 山鉾巡行スケジュール
■後祭 宵山 7月21日(日)~23日(火)夕刻より
各山鉾町で、山鉾の飾りなどの展示があります。夕方から山鉾に駒形提灯が灯り祇園囃子が奏でられ、賑やかに。ただし、前祭の宵山と違い、歩行者天国や屋台露店はありません。そのため後祭は前祭よりは人が少なめといわれています。
■後祭 山鉾巡行 7月24日(水)
後祭の山鉾巡行は、前祭とは逆のルート巡るため、烏丸御池からスタートします。
後祭 山鉾巡行スケジュール
※各例年のスケジュール。行事の日程や時間が変更される年もあります
祇園祭
観覧席付き祇園祭へ行くバスツアー
祇園祭へは東京や神奈川、名古屋、和歌山などからバスツアーで行けます。1泊2日もしくは2泊3日の宿泊ツアーが開催されていますよ。ツアーによっては、温泉地や嵐山などに立ち寄ることができ、内容はさまざまです。
また、京都市内や名古屋出発の日帰りツアーも開催されています。
どちらも有料観覧席を含む料金。チケット手配の必要なく、ゆったりと観賞することができます。
ぜひ以下で検索してみてください。
全国から京都へ行く高速バス
京都まで直行できる高速バスは、東京、神奈川、千葉、埼玉、仙台などから運行しています。
全国でも有数規模の伝統行事を肌で感じたい方は、ぜひ足を運んでみてください。
(バスとりっぷ編集部)