旅のルールは、福岡から北海道まで高速バスのみを利用し、5日間で15都市を経由して移動すること。1日3都市を訪れることがノルマです! 乗り継ぎの時間をうまく利用して、グルメや観光を楽しめるかもポイントです。
1日目 各地のご当地グルメを堪能しつつ博多→長野へグーンと移動
旅の始まりは博多バスターミナル。まずは、中国地方に移動するルートを選びました。早朝7:05から乗車できるのは、主に4都市へ移動する高速バス。小倉・下関・山口・広島の中から、3人は広島行きを選択しました。
今回の高速バス旅のポイントは、移動距離と乗り継ぎ時間を計算して目的地を選ぶことです!
博多→広島(広福ライナー)
1つ目の高速バスは、7:30発のJR九州バス「広福ライナー」(運賃:4,250円、所要時間:約4時間32分)。
3人は関門海峡の絶景を楽しみながら、山口県の県境を越えました。広島からその先へ進むルートは、じゅんいちダビッドソンさんの提案により、ひとまず「四国→大阪・京都→石川」に決定。
12:02に広島バスセンターに到着しました。お昼時でお腹が空いている3人ですが、まずは次に乗るバスを決めてからランチを取ることに。2都市目は高松になり、13:15発の高速バスに乗車することにしました。
ランチの時間は約1時間ほど。慌ててお店を見つけ、飛び込みで入った「よっちゃん」で広島風お好み焼きを頂きます。
広島→高松(瀬戸内エクスプレス4号)
高松行きの高速バスは、13:15発の中国JRバス「瀬戸内エクスプレス4号」(運賃:4,100円、所要時間:約3時間34分)です。
瀬戸大橋を渡るので、眼下に雄大な海を望めます。しかし、3人は爆睡。残念ながら見られませんでした…。
全長10キロもの橋を渡れば、いよいよ四国!
高松駅高速バスターミナルには17:05に到着しました。次の高速バスを確認し、3都市目は大阪に決定!
出発時間が17:30とすぐなので、駅から徒歩1分の場所にある「めりけんや」で時間ギリギリまでうどんを堪能しました。
高松→大阪(高松エクスプレス大阪号)
大阪までは、西日本JRバス「高松エクスプレス大阪号」(運賃:4,100円、所要時間:約3時間44分)で移動です。
大鳴門橋の景色を楽しみにしていましたが、この時間は真っ暗で何も見えません! 路線をうまく組み合わせなければ観光できないのも、高速バス旅のポイントです。
車内では、大鶴さんが次の日に観光できる路線を探しますが、なかなかルートが見つからず。初日はバスに12時間も乗車し、700キロも移動しています…。宿を見つけて、休みたいところ。
大阪駅JR高速バスターミナルには、21:14に到着。大阪からは、この時間でも主に7都市へ移動できる夜行バスが運行しています。熊切さん以外の2人は、長野行きの夜行バスを提案しますが、熊切さんは「ホテルに泊まりたい! 夜行バスにどうしても乗らないといけないのなら、フルフラットのリクライニング付きバスが良い」とのこと。
東京行きの夜行バスなら、快適な「ドリームルリエ号」などがありますが、長野方面は4列シートのバスしかありません。
ここで迷っていたら時間がもったいない、ということで、結局4列シートの夜行バスに気合で乗車することに!
その前に焼き鳥の「とり平 総本店」で腹ごしらえ。お酒をゆっくり飲みたいところですが、バスの時間に間に合わなくなるので残り10分で出発というところで、バスターミナルへ向かいます。
とり平 総本店
大阪府大阪市北区角田町9-26 新梅田食道街 Google Map
06-6312-2006 平日15:00-22:30、土曜12:00-22:00、日曜12:00-18:00、祝日12:00-21:00、
Webサイト
大阪→長野(青春ドリーム信州1号)
22:20発の西日本JRバス「青春ドリーム信州1号」(運賃:4,000円、所要時間:約7時間49分)に乗って、長野へと出発です。
4列シートですが、リクライニングは131度まで倒れる快適なシート。3人はすぐに眠りにつきました。
1日目は、各都市に1時間程度しか滞在できなかったので、2日目はゆっくり観光を楽しみたいところです。
1日目のルート詳細
博多バスターミナル | 7:30発 |
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広福ライナー:約4時間32分 | |
広島バスセンター | 13:15発 |
瀬戸内エクスプレス:約3時間50分 | |
高松駅高速バスターミナル | 17:30発 |
高松エクスプレス大阪号:約3時間44分 | |
大阪駅JR高速バスターミナル | 22:20発 |
青春ドリーム信州号:約7時間30分 | |
ホテルメトロポリタン長野 | - |
2日目 上高地でのんびり観光&グルメを楽しむ!
早朝5:05、ホテルメトロポリタン長野に到着しました。到着したら、さっそく次のルートをチェックです。
この時間から乗車できるのは、松本・飯田・上高地・新宿・名古屋方面のバスです。そこで、2日目のプランは長野駅周辺で温泉に入った後、上高地へ行き、新宿へ向かうことに決定。
まずはお風呂! 早朝やっている温泉へ徒歩30分かけて向かいました。しかし、混雑のため取材許可が取れず、バス乗り場へUターンすることに…。温泉には入れませんでしたが、着替えだけさせてもらいました。
長野駅→上高地(せせらぎ号)
8:15発、上高地行きのアルピコ交通「せせらぎ号」(運賃:3,400円~、所要時間:約2時間55分)に乗車します。
上高地へ行くまでの道中は絶景ですが、お疲れの大鶴さんは眠ってしまいました。上高地バスターミナルには11:10に到着。
上高地では絶景を大満喫し、お昼は「嘉門次小屋」でイワナの塩焼きと信州そばを頂きました。
上高地→新宿(さわやか信州号)
上高地から新宿までの高速バスは、15:00発のアルピコ交通「さわやか信州号」(運賃:8,500円~、所要時間:約4時間47分)に乗車します。
このバスは、今回の旅で初となるフットレスト付きの3列シート車両。リクライニングを全開に倒した3人は、快適さに感動! 車内ではリーダーの大鶴さんが、新宿に到着後、青森行きの夜行バスを提案します。しかし、他の2人は2日連続で夜行バスは無理、と断固拒否!
バスタ新宿には19:47に到着しました。
ここが運命の分かれ道! 東北方面のバスは、24都市を結ぶ路線があります。そこで3人は、翌日8:00発の福島行きのバスに乗車することにしました。
夕食は、ホテルのすぐそばにある「今日、豚の気分なんです」で頂きました。
今日、豚の気分なんです
2日目のルート詳細
長野駅 | 8:15発 |
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せせらぎ号:約2時間55分 | |
上高地バスターミナル | 15:00発 |
さわやか信州号:約4時間47分 | |
バスタ新宿 | - |
3日目 バスの乗り継ぎがギリギリ! フェリーの出航時間に間に合うか?
久しぶりにベッドで眠った3人は、元気よくバスタ新宿へ向かいます。
新宿→郡山(あぶくま号)
福島行きのバスは、8:00発のJRバス東北「あぶくま号」(運賃:5,000円~、所要時間:約4時間59分)です。
新宿→福島「あぶくま号のバス便」
福島に到着後、仙台へ移動し盛岡行きバスに乗らなければいけません。青森から北海道まではフェリーを利用する必要があるので、フェリーの最終便22:00発に乗船します。
福島での乗り継ぎ時間はたったの6分! しかし渋滞につかまり、35分遅れの到着予定です。そこで、郡山で下車し、仙台への便に乗り換えることにします。
郡山駅バスターミナルには、12:50に到着。ダッシュで乗車券を購入し、なんとか仙台行きのバスに乗り継げました。
郡山→仙台(仙台線)
仙台行きの高速バスは、福島交通「仙台線」(運賃2,300円、所要時間:約2時間)です。
しかし、次の仙台での乗り換え時間時間も短く、約5分!
仙台に到着後は猛ダッシュ! 大鶴さんが乗車券を急いで手配し、ギリギリ間に合いました。
仙台→盛岡(アーバン号)
出発時間の15:00にほぼ同時に乗車し、宮交仙台高速バスセンターから岩手県北バス「アーバン号」(運賃:3,100円、所要時間:約2時間27分)で盛岡へ向かいます。
「アーバン号」は、盛岡駅西口バスターミナルに17:27に到着しました。盛岡からは八戸フェリーターミナルへ移動し、フェリーに乗船します。盛岡での滞在時間が約1時間あったので、「ぴょんぴょん舎」で盛岡冷麺を頂きました。
盛岡→八戸フェリーターミナル
18:25発の八戸行きの高速バスに乗車し、八戸フェリーターミナルには、21:05に到着。フェリーの乗船手続きを済ませ「シルバーエイト」で約8時間の船旅です。
八戸フェリーターミナル→苫小牧(フェリー)
フェリーでは、1泊5,000円の2等室で休みます。大浴場でさっぱり体を洗ったら就寝です。
苫小牧港には6:10に到着。フェリーで到着したので、都市のポイントとしてはカウントされません。
3日目のルート詳細
バスタ新宿 | 8:00発 |
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あぶくま号:約4時間50分 | |
郡山駅バスターミナル | 12:55発 |
仙台線:約2時間5分 | |
宮交仙台高速バスセンター | 15:00発 |
アーバン号:約2時間27分 | |
盛岡駅西口バスターミナル | 18:25発 |
- | |
八戸フェリーターミナル | 22:00発 |
フェリー:約8時間10分 | |
苫小牧フェリー | - |
4日目 食の宝庫「帯広」へ、サイクリング&BBQで北海道を満喫
苫小牧→大谷地(高速とまこまい号)
苫小牧から札幌行きの北海道中央バス「高速とまこまい号」(運賃:1,330円、所要時間:約1時間52分)に乗車します。
残り5都市を北海道内でのんびり移動します。
大鶴さんの提案により、札幌まで行かずに大谷地で下車し食の宝庫、帯広を目指すことに。大谷地バスターミナルには、8:16に到着しました。
大谷地→帯広(ポテトライナー)
大谷地からは、8:43発の北海道中央バス「ポテトライナー」(運賃:3,840円、所要時間:約3時間12分)に乗車します。
車内では、帯広で食べるご飯について話し合い! 11:55、帯広駅バスターミナルに到着しました。
帯広を遊び尽くすべく、電動自転車レンタルを借りて移動することになりました。そこで、約15キロにわたって田園風景や牧場を眺められる絶景ドライブコースへ行ってみることに。十勝平野でバーベキューをして、十勝川温泉に泊まるプランに決定です!
途中、道中で調達したじゃがいもととうもろこしでバーベキューをしつつ、十勝川温泉には16:30に到着しました。
十勝川温泉では「笹井ホテル」に宿泊。夕飯に十勝牛のすき焼きを食べて、明日に備えます。
4日目のルート詳細
苫小牧フェリー | 6:46発 |
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高速とまこまい号:約1時間30分 | |
大谷地バスターミナル | 8:43発 |
ポテトライナー:約2時間48分 | |
帯広駅バスターミナル | - |
レンタサイクル | |
十勝川温泉 | - |
5日目 最終日にアクシデント…大雨の中、自転車をひたすら漕ぎまくる
帯広→札幌(ポテトライナー)
最終日はあいにくの大雨。レンタサイクルは、乗り捨てができないため、帯広駅まで約10キロの道のりを走ることになりました。びしょ濡れになりつつ、札幌行きのバスになんとか間に合いました。行きと同じ「ポテトライナー」で、帯広駅バスターミナルを7:30に出発しました。
最終日は、札幌→旭川→紋別(もんべつ)に移動します。札幌駅バスターミナルには11:10到着。
札幌でお寿司を食べるべく、滞在時間50分でお寿司屋さんを探します。バス停からどんどん離れていく3人。結局、お寿司は断念し、バスに乗車することになりました…。
札幌→旭川(高速あさひかわ号)
旭川までは、12:00発の北海道中央バス「高速あさひかわ号」(運賃:2,100円、所要時間:約2時間5分)に乗車します。
旭川駅前には、14:20に到着。お腹が空いた3人は、大鶴さんのおすすめの名物ラーメンを食べに行くことに。
滞在時間は45分。時間がないので、早歩きでラーメン店を向かいます。しかし、大鶴さんは道をうろ覚え。なんとか到着したものの、時間がありません! 熊切さんは初めて旭川ラーメンを食べて「東京にない味。初めて食べる味だけど、おいしい!」とコメント。3人ともおいしく頂きました。
しかし、バスの時間はギリギリ! 再び走ってバスターミナルに戻り、紋別行きのバスに乗車します。
旭川→紋別(特急オホーツク号)
15都市目の紋別へ向かうバスは、道北バス「特急オホーツク号」(運賃:3,250円、所要時間:約3時間)です。15:05発の最終便に乗車し、今回の旅ラストランです。
18:05に紋別バスターミナルに到着し、今回の旅を無事に終えることができました!
5日目のルート詳細
十勝川温泉 | - |
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レンタサイクル | |
帯広駅バスターミナル | 7:30発 |
ポテトライナー:約3時間40分 | |
札幌駅前ターミナル | 12:00発 |
高速あさひかわ号:約2時間20分 | |
旭川駅前 | 15:05発 |
特急オホーツク号:約3時間 | |
紋別ターミナル | - |
福岡→北海道の高速バス旅まとめ
高速バスの乗車時間は約56時間、走行距離は約2,900キロ、高速バス+フェリーの料金はトータル約6万円でした。福岡から北海道への高速バス限定の旅、見事15都市に立ち寄りつつ、5日間でゴールです!
立ち寄った15都市は以下の通りです。
2)広島
3)高松
4)大阪
5)長野
6)上高地
7)新宿
8)郡山
9)仙台
10)盛岡
11)八戸
12)札幌(大谷地)
13)帯広
14)旭川
15)紋別
※苫小牧はフェリー移動のためカウントなし
各都市での滞在時間は短いところもありましたが、比較的ご当地グルメスポットや観光地にも足を運ぶことができたのではないでしょうか。次回の放送も楽しみに待ちましょう!
(バスとりっぷ編集部)