ざっくり、こんなバスターミナル
- 60年以上の歴史がある盛岡バスセンター
- 2022年10月リニューアルオープン
- 盛岡グルメやサウナ&スパも楽しめる
目次
盛岡バスセンターとは
1960年(昭和35年)、路線バスによる交通渋滞を解消するため、盛岡市中ノ橋通に旧盛岡バスセンターが開設されました。約2,800平方メートルという敷地は十分な広さでしたが、建物が老朽化したことから2016年(平成28年)に旧盛岡バスセンターは閉鎖。
跡地周辺に停留所と仮設の待合所が設置されていました。
そして2022年10月4日、新しい盛岡バスセンターがオープン!中央のバスロータリーを囲うように東棟と西棟があり、東棟にはマルシェや飲食店、西棟にはバス待合室と発券窓口、子育て支援センター、3階はホテルとサウナ&スパを備えた施設です。
盛岡バスセンターのバス乗り場
JR盛岡駅前のバスターミナルは全国各地の高速バスが多く発着しますが、盛岡バスセンターは路線バスを中心に、一部県内や近隣県を運行する高速バスが発着します。
バスセンター内には5つの乗り場があります。
高速バスは岩手県交通、岩手県北バス、JRバス東北、宮城交通、東日本急行、秋北バスが運行する仙台、花巻空港、葛巻・久慈、花輪・大館方面の高速バス便の一部が乗り入れしています。
番線 | 行先 |
---|---|
1 | 雫石 繋温泉 ※長岡支所・日詰駅前(長岡線) |
2 | 松園営業所(北山線) 桜台団地 松園バスターミナル(東緑が丘線) ※日詰駅前(日詰線) |
3 | 沼宮内 盛岡大 厨川駅(中央郵便局経由) 好摩駅 |
4 | 八幡平 厨川駅(盛岡駅経由) 好摩駅 |
5 | 久慈 八戸 ※仙台 大船渡 釜石 ※花巻空港 ※葛巻・久慈 ※花輪・大館 |
※印の路線は一部のみ乗り入れ
※2022年11月時点
案内板には多く路線バスが記載。これだけの路線バスが運行しているのですから、大きなバスセンターが必要となりますよね。ちなみに、盛岡バスセンター周辺にも7つのバス乗り場があります。
盛岡バスセンター内の待合室・ホテル&スパ
盛岡バスセンターは西棟と東棟に分かれています。バスの待合室や発券窓口は西棟1階です。
■西棟1階
西棟1階には待合室と発券窓口、飲食店が2軒あります。
コインロッカーやトイレもあり、トイレにはおむつ替え用のベッドも。
「そば処 南部」とカレーのお店「クイックキッチン K」は、どちらも良い匂いを漂わせていました。バスセンターのカレーって、なんだか聞いただけでおいしそう。おそばは手ごろな値段でさっと食べられて、時間のない旅行者も助かりますよね。
■西棟2階
西棟2階は、子育て支援センター「あそびの広場」です。旅行者にはあまり関係ないですが、盛岡市内に住んでいる小さな子どもを連れたお母さんは、バスでアクセスしやすくていいですね。
■東棟1階
盛岡バスセンター東棟はマルシェとフードホール。
1階のマルシェには、盛岡市民のソウルフード「福田パン」をはじめ、「GREAT BURGER」「茶菓はなむけ」「The BAKER」のワゴン、おいしい鮮魚やお弁当が並ぶ「阿部魚店」、さらには「保険クリニック」までありました。
購入したものは、テーブル席で食べられます。私は阿部魚店で海鮮丼を購入。おいしそうなまぐろとサーモンがのって580円(2022年11月時点)は激安です。続々と売れていました。
阿部魚店
■東棟2階
東棟2階はフードホール。「ビアバーベアレン」「WineRestaurant TAKU」「焼鳥とめし 清造」、こちらのお店は夜の営業とのことで、ハシゴ酒が楽しめます。
「場周辛麺(ばすからめん)」はお昼11時オープンでした。見た目ほど辛くないという場周辛麺のラーメン、盛岡バスセンターの名物になるのではと注目されているそうですよ。
東棟のトイレは2階。1階には男女兼用のトイレがひとつあるだけです。
■3階 HOTEL MAZARIUM/KANAN SPA
盛岡バスセンター3階は、HOTEL MAZARIUM。ホテル内には宿泊者以外でも利用できるKANAN SPAやコインランドリー、JAZZを楽しめるラウンジ、カフェ・バーがあります。
KANAN SPAは、なんと朝5:30から夜24:00まで利用可能(9:00~12:30の間は清掃のためお休み)。炭酸泉と普通のお風呂以外に、本格的なフィンランド式サウナがあって、セルフロウリュウまで楽しめます。
料金は5:30~15:00までが990円、15:00以降は1,250円(2022年11月時点)。タオル、バスタオルは無料で借りられるので、旅行中ふらりと立ち寄れるのが嬉しいですね。
HOTEL MAZARIUM/KANAN SPA
■屋上
私のお気に入りは屋上広場。誰でも利用できるスペースになっています。利用時間は5:30~9:00、11:00~21:00です。
ここから眺められる待機中のバスが並んでいる姿が、なんともかわいらしくて。いつまでも見ていられそう。椅子とテーブルがあったら、1階で買ってきたものをここで食べたかった~。
盛岡バスセンターへのアクセス
盛岡バスセンターへのアクセスは、JR盛岡駅東口バスターミナルの6番乗り場から「盛岡バスセンター行き」のバスが出ています。所要時間は約10分です。
もしくは、15番・16番乗り場から出ている「盛岡都市循環バス でんでんむし」を利用しましょう。
私は、でんでんむしの右まわりを利用。17分ほどで到着しました。帰りも盛岡バスセンター前の13番乗り場から、でんでんむしの左まわりに乗車。帰りも17分ほどかかりました。
盛岡駅からは2kmの距離なので、歩くと30分弱でしょうか。元気な人は市内観光を楽しみながら散策してもいいですね。
隣接する「盛岡バスセンターサイドパーキング」は、24時間800円とリーズナブル! 車やレンタカーで来て、バスで観光することもできます。
ローカルハブ「盛岡バスターミナル」
実際に盛岡バスターミナルに出かけてみた感想は、飛行機でいうと盛岡駅前バスターミナルが国際線乗り場、盛岡バスセンターは国内線乗り場といったイメージ。そして、単なるバス乗り場ではなく、盛岡の人たちを繋ぐ大切な場所だと感じました。
朝5:30から利用できるスパは、夜行バスユーザーには、とってもありがたい場所です。岩手を旅行するときの拠点の1つとなりそうです。
盛岡バスセンター
(さとちん)