西鉄バス「はかた号」のチケット購入はWEB早割がお得! 4,500円も割引に
「キング・オブ・深夜バス」と呼ばれる高速バスをご存知でしょうか。
東京は新宿から福岡は博多まで約14時間、距離にしてなんと約1,100キロ。
高速バスとして日本一長い距離を運行するのが、今回乗車する西鉄バスの「はかた号」です。
チケット購入は、西鉄バスの窓口かWEB、電話による完全予約制です。
値段は時期によって違い、ビジネスシートは12,000~15,000円。
おすすめは「WEB早割」を利用することです。
販売座席数は限られていますが、30日前までに予約すれば3,000円割引、45日前までに予約すればなんと4,500円も割引になります。
1日約2万人が利用するバスタ新宿! ロッカーを使用する場合、どこが狙い目?
まずは、今回の出発バスターミナルである「バスタ新宿」の場所を確認しておきましょう。
JR新宿南口から甲州街道側に出ると、道路を挟んで正面に建っています。
JRで新宿に到着した場合はJR新宿新南口の改札を出ると、至る所に「高速バス・空港バス 4F」と書かれたインフォメーションがあるので、迷うことはないでしょう。
2階からバスタ新宿の出発ターミナルのある4階まで直結エスカレーターがあるのも便利です。
以前に友人が、「バスタ新宿のロッカーに荷物を預けて散策しようと思ったのに、なかなか空いてなくて……せっかく早く新宿に来たのに。コンビニもすごい行列だし」と嘆いてLINEを送ってきたことがあります。
1日約1,600便が乗り入れ、約2万人以上が利用するマンモスバスターミナルですから仕方がありません。
また、バスタ新宿のコインロッカーは2時間制の料金という点も注意が必要です。
私はバスタ新宿を利用する際は京王線、もしくは京王新線の新宿駅近辺のコインロッカーを使用しています。
土地勘がないと大変かもしれませんが、インフォメーションを見ながら行けばたどり着くはず。どの入口の近くにも結構な数があります。
それでもいっぱいだったら、コインロッカーによく案内が貼られている、”近くの空きロッカーを探してくれるQRコードのサービス”を利用します。
私は今のところ、これで空いていなかったことはないので、おすすめです。通常のコインロッカーと同じように一日単位なのでお財布にも優しい。
コンビニは、たしかにタイミングによっては外まで並んでいることもあります。バスタ新宿がオープンした当初はコンビニがなかったので、できただけでもありがたいんですけどね。
私は、バスタ新宿から200メートル程度離れた西新宿一丁目の交差点近くにあるコンビニ(ファミリーマート)を利用しています。地下街で言うと出口3(西新宿1丁目方面)を出てすぐなので、雨のときも傘いらずです。
おまけですが、ちょっとした待ち時間を過ごすスポットとして、バスタ新宿の待合室から2階直結エスカレーターを降りたところにあるペンギン広場はおススメです。すぐ近くにバスの乗車案内の電光掲示板もあります。
私のおすすめは、同じビルNEWoMan1階にある全国の特産品のセレクトショップ「AKOMEYA TOKYO」(営業時間11:00~20:00)で、土産や車内用のお菓子を購入。そして、ペンギン広場に隣接したDEAN&DELUCA(営業時間8:00~23:00)でテイクアウトのコーヒーを購入し、お菓子をつまみながらペンギン広場のデッキで過ごすこと。
いよいよ「はかた号」に乗車! ビジネスシートの乗り心地に感激
乗車前の話が長くなりましたが、いよいよ「はかた号」へ乗り込みます。
まずは電光掲示板で、行き先の右端に書かれたエリアと番号を確認。
色分けされ、床面にも案内表示がされるなど、かなり丁寧でわかりやすいです。
乗車したのは水曜日。きっと空いているだろうと思いきやまさかの満席。さすがキング、人気があります。
バスに乗り込むと、まず完全個室のプレミアシートが4部屋現れ、その後ろにビジネスシートが並んでいます。
高級感、ゆったり感、座り心地の良い豪華シートに感激です。
10年程前、東南アジアを半年ほどかけてバスで旅した際、マレーシアなどで「こんなシートのバスが日本にもあればいいのに」と思ったものですが、「はかた号」のシートは明らかにそれを超えています。日本の高速バスはかなり進化していますね。
ホットアイマスクなどのアメニティ、電源、USBポートなど装備も充実!
さすがはキング・オブ・深夜バス。アメニティやサービスも充実しています。
コンセントだけではなくUSBポートもあり2か所から電源が取れるので、スマホとモバイルバッテリーを同時に充電できるのがありがたい。
また、車内での痴漢などのトラブルに備え、肘掛の下にSOSボタンがある配慮も心強いもの。ただ、間違えて押しちゃう人もいるようなので気をつけないとね。
中央シートにも専用カーテン付き。トイレ休憩ではなく洗顔休憩も!
さて、いよいよ出発。
車内にトイレが付いている深夜バスの場合は、サービスエリアでの休憩がないこともありますが、さすがに14時間の乗車にもなると休憩時間がありました。
出発から約2時間後(約23時)に、静岡サービスエリアにて休憩します。
ここで歯ブラシを持って降車。トイレで歯を磨き、寝る準備をします。
その間に車内では乗務員さんがプライベートカーテンを閉めてくれていました。なんと、このバスは中央シートにも専用カーテンがあるではありませんか。よって、カーテンで完全に仕切られたプライベート空間が出来上がるのです。
通路が完全にカーテンで仕切られることの大きなメリットの一つが、トイレの行きやすさ。どうしても人の目が気になりますからね。
こうして「はかた号」は就寝タイムへ。
快適なシートに、朝まで熟睡でした。気づくとカーテンの隙間からかすかに明かりが。
朝8時過ぎ、バスは山口県へ入り、ここで2度目の休憩。なんと「トイレ休憩」ではなく、「洗顔休憩」のアナウンス。
トイレで顔を洗ったら軽くストレッチもしておきます。いくら快適なバス旅とはいえ、身体は固まっていますからね。
ついでにコンビニでコーヒーと大好きな玉子サンドの朝食も調達して車内に戻ります。
その後、小倉駅を経由し、博多駅、そして繁華街の天神バスターミナルへと向かっていきます。長旅がもうすぐ終わると思うと、なんだか名残惜しい。
14時間の乗車時間は、飛行機でいえば成田空港から西はスペイン、東はニューヨークまで行ける移動時間。そう考えるとかなりの時間です。
飛行機のエコノミークラスで14時間はなかなか辛い移動なので、今回それなりの覚悟をして乗車したのですが、「はかた号」のシートは、まさに飛行機のビジネスクラスに乗っている感覚に近い。おかげで身体も疲れず快適でした。
こうなると欲が出ますね。次は完全個室のプレミアシートにも乗ってみたいなぁ。
次回は「桜島号」に乗って、福岡から鹿児島へ。日本縦断の旅も、いよいよ後半戦です!