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高速バスが舞台の映画「ミッドナイト・バス」が1月公開! 「はかた号」の女性専用車に影響を受け…



©2017「ミッドナイト・バス」ストラーダフィルムズ/新潟日報社

©2017「ミッドナイト・バス」ストラーダフィルムズ/新潟日報社



高速バスの運転手とその家族の物語を描く、原田泰造主演の映画「ミッドナイト・バス」が2018年1月に公開されます。



公開を前に、原作の背景や撮影裏話などについてご紹介します。



映画公式サイトはこちら






1)原作は直木賞候補! 高速バス運転手とその家族をめぐる物語



©2017「ミッドナイト・バス」ストラーダフィルムズ/新潟日報社

©2017「ミッドナイト・バス」ストラーダフィルムズ/新潟日報社



この映画の原作は、第27回山本周五郎賞と第151回直木三十五賞の候補にもなっていた、伊吹有喜氏による小説「ミッドナイト・バス」。



新潟と東京を行き交う深夜高速バスの運転手を主人公に、別れた元妻、息子、娘、そして現在の恋人との葛藤のなかで、一度壊れた家族がもう一度向き合い、それぞれの人生の一歩を踏み出し再出発していく姿を描いた物語です。






2)原作者・伊吹有喜氏が、高速バスを舞台に選んだ理由



©2017「ミッドナイト・バス」ストラーダフィルムズ/新潟日報社

©2017「ミッドナイト・バス」ストラーダフィルムズ/新潟日報社



そもそも原作小説「ミッドナイト・バス」で、なぜ高速バスが舞台に選ばれたのか。



それは、伊吹有喜氏がまだ作家としてデビューする前、年末の深夜に車で帰省しているときに「博多の女」と書かれた女性専用の高速バス(※)を見かけたのがきっかけだったようです。

そのバスに、強くて心優しい女性のイメージを持った伊吹氏。



またその後、新潟に行く予定があり深夜バスを利用した際に、関越トンネルを抜けると突然豪雪地帯になっていたことに驚き、さらにそんな雪の中、ある女性が途中のバス停留所で降りボストンバッグとみやげの袋を提げ一人で歩いていった。

その風景に、また「博多の女」と同じく強くて優しい女性の姿を見た伊吹氏はふと、東京・新潟間の高速バスを舞台にした物語を書きたいと思ったそうです。



※「博多の女」は、繁忙期に運行していた「はかた号」の女性専用車。2006年以降は運行されていない。






3)主演・原田泰造は大型バス免許を取得し、撮影では公道を運転



©2017「ミッドナイト・バス」ストラーダフィルムズ/新潟日報社

©2017「ミッドナイト・バス」ストラーダフィルムズ/新潟日報社



主人公・高宮を演じる原田泰造さんは、今回の出演のために大型バス免許を取得。

撮影では、実際に公道を運転するシーンも多く、日によっては3時間以上ハンドルを握ったこともあったそうです。



原田さんによると、「新潟市内を走ったとき、『あ、昨日このお店で食べたな』みたいな場所も運転するので、『俺、バスで街を走ってるよ!』とすごく興奮しました(笑)」とのこと。



また撮影の苦労話として、バスセンターでの撮影ではプロのバス運転手たちに合わせて運転する場面があり、プロのハンドルさばきに合わせてバスを動かすのは大変だったようです。






4)竹下監督と主演・原田泰造は2度目のタッグ



「ミッドナイトバス」の監督は、東陽一、藤田敏八、大林宣彦、原田眞人、エドワード・ヤン、根岸吉太郎など錚々たる名匠のもと助監督を経験してきた、竹下昌男氏。



原田さんとタッグを組むのは、自身の長編映画初監督作品である「ジャンプ」以来で、これが2度目になります。






5)撮影に使われたバスは、新潟交通の「いすず自動車製大型バス『GALA』」



©2017「ミッドナイト・バス」ストラーダフィルムズ/新潟日報社

©2017「ミッドナイト・バス」ストラーダフィルムズ/新潟日報社



この映画の撮影に使用されたバス車両は「いすず自動車製 大型バス『GALA』」。

新潟交通で実際に運用されている高速バスです。



映画では、架空のバス会社「白鳥(しらとり)交通」が運行している設定。

車体側面と屋根の上には、ハクチョウの羽ばたく姿がラッピングで描かれています。

竹下監督によると、「俯瞰(ふかん)で見たときに、ハクチョウが飛んでいるように見せたかった」とのこと。






6)バスの運転シーンは新潟交通の社員が監修



撮影期間中は、新潟交通で高速バス運転士の指導を担当している曽我氏が、高速バスのプロとして、ドライビング指導やアドバイスを行っていたようです。



撮影中は運転席の近くでのアドバイス、また撮影場所までの車両移動では自ら運転するなど、現場で大活躍だったとのこと。






7)ロケ地はほぼ全編が新潟県内



©2017「ミッドナイト・バス」ストラーダフィルムズ/新潟日報社

©2017「ミッドナイト・バス」ストラーダフィルムズ/新潟日報社



映画「ミッドナイト・バス」のロケ地は、ほぼ全編が県内。新潟市や佐渡市、弥彦村などで撮影が行われていました。



竹下監督によると、佐渡市を選んだ理由は「海が開けていてロケーションが良く、作品に広がりが出ると感じたため」。



また、万代シテイバスセンターでは、名物「バスセンターのカレーライス」を食べるカットもあるようです。






8)東京都内のバス乗り場も登場



また一部、東京での撮影も行われています。



ロケ地となったのは、西武バス練馬営業所や池袋駅前の高速バス乗り場。



原田さんが運転するバスに、山本未來さんや小西真奈美さんが乗り込むシーンなどが撮影されています。






9)深夜の高速道路での過酷な撮影



©2017「ミッドナイト・バス」ストラーダフィルムズ/新潟日報社

©2017「ミッドナイト・バス」ストラーダフィルムズ/新潟日報社



物語の場面設定上、バスの走行シーンは深夜の高速道路での撮影が中心。



そのため、サービスエリアで日暮れから撮影セッティングを始め、同一アングルのカットを撮り終えると、別のサービスエリアでまたセッティングをし、次のアングルを撮り始める。深夜から朝まで、関越トンネルを挟み上下線でこの作業を繰り返す、という過酷な撮影だったようです。



ちなみに、関越トンネルなど関越自動車道で原田さんが運転する場面は、バス車内での撮影が多かったため、特に通行止め等は行われていません。



また、一部車外からの自走カットは、車両に小型カメラを取り付けて撮影し、バスが関越道を走る客観カットは別車両の車内から撮影されています。






10)テーマ曲は、ヴァイオリニスト・川井郁子の「ミッドナイト・ロード」



映画「ミッドナイトバス」のテーマ曲は、「北のカナリアたち」で第36回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞したヴァイオリニスト・川井郁子さん作曲による「ミッドナイト・ロード」 。



新潟の美しい風景、大人向けの物語にマッチする、上質なメインテーマです。






まとめ



これまで、ありそうであまり無かった、夜行バスを舞台にした日本映画。

バスファンの方はもちろん、落ち着いた大人向けの映画が好みの人は、ぜひ観に行ってみてはいかがでしょうか?



映画「ミッドナイト・バス」は、2018年1月20日(土)より新潟先行ロードショー、1月27日(土)より有楽町スバル座ほか全国ロードショーです。





映画「ミッドナイト・バス」予告動画








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